第75回NHK紅白歌合戦の出演者が11月19日、発表された。
2024年にデビュー50周年を迎えた『THE ALFEE』が、1983年の初出場以来、41年ぶりに紅白の舞台に登場する。
THE ALFEEは1974年にデビューした桜井賢さん(ベースギターとボーカル)、坂崎幸之助さん(アコースティックギターとパーカッションとボーカル)、高見沢俊彦さん(エレキギターとボーカル)による音楽バンドだ。
大学で出会い、来年1月に3人が70歳でそろう。
THE ALFEEは桜井さんが高校時代に結成したバンド「コンフィデンス」が前身となっている。デビューから一度も歩みを止めることなく、全国をまわってコンサートを続けており、その回数は11月18日時点で2933回を数える。バンドとしては国内最多の記録となっている。
THE ALFEEは1983年に開催された第34回NHK紅白歌合戦に初出場した。同年に発売し、バンドにとって初めての大ヒットとなった『メリーアン』を披露した。しかし、主に大阪城ホールでの年末コンサートを恒例にしていることなどから、紅白への出場はこの1回きりとなっていた。
今年10月17日夜に放送されたNHKの音楽番組「SONGS」(THE ALFEE~50年の軌跡と3人の絆~)に出演した際、デビューからの50年で一番印象に残っている仕事について聞かれると、高見沢さんは「紅白歌合戦」と答え、当時を振り返った。
「一度僕ら出させていただいたんですけど、あの時、実はまだトンガっていたので、僕発で『さあ、全員でサングラスかけて出ようよ』って言ったんですよ」と、大舞台に臨むにあたって気合いが入っていたことを明かした。
本番のステージ上ではドラムやキーボード担当のサポートメンバーも含め、みんな黒いサングラスをかけていた。ところが演奏を始めて、間奏あたりまできたところで、高見沢さんは「俺かけてないじゃ〜ん」と自分だけサングラスをしていないことに気づいたのだという。
持っていっていたのか尋ねる坂崎さんに、「持っているよ!だって自分で言い出したんだもん」と反論。「よく見えるからかけてないじゃん」と失態に気づいた時の様子を語る高見沢さんに桜井さんは「俺は知っていたよ。言い出しっぺが何だよ!お前!」と静かに主張していた。
初出場の時には、THE ALFEEの3人にとって初めての大ヒット曲となった『メリーアン』を披露した。大ヒットを出すまでにデビューから10年弱かかったこともあり、高見沢さんは「好きなように作った楽曲」としている。「売れ線を狙わずに作った曲が大ヒットとなり、コンサートでメリーアンを演奏する前には「すべてはここから始まった」「自由を作ってくれた曲」などと紹介することもある。
長く続くバンドになるために間髪を入れずに生み出しヒットしたのが、84年に発売した『星空のディスタンス』だ。今でもコンサートで必ず歌う1曲となっている。
このほかにも、今年7月に発売した最新曲『KO. DA. MA.』や桜井さんが高校時代にバンドを結成した当時を彷彿させる『はじまりの詩』(2019年)、ライブが最高に盛り上がる『SWEAT & TEARS』(1986年)など数多くの人気曲がある。
THE ALFEEの楽曲づくりは高見沢さんが担当しているが、デビュー曲となった『夏しぐれ』は後にヒットメーカーとしてゴールデンコンビとなる松本隆さん(作詞)と筒美京平さん(作曲)によるものだった。
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『THE ALFEE』が41年ぶりに紅白歌合戦に出演。50周年を迎えた3人はどんなバンド?【第75回NHK紅白歌合戦】