【関連記事】ひとり親や年齢理由に契約を断られる“住宅弱者”を知っていますか?「誰もがいずれなる」そこに潜む偏見とは
不動産・住宅情報サービスLIFULL HOME’S(ライフルホームズ)は、LINEで住み替えに関する相談ができる「AIホームズくんBETA LINE版」をアップデートした。
高齢者や外国籍、LGBTQ当事者などであることで不動産契約を断られやすい「住宅弱者」と呼ばれる人の相談も受けられるようになった。英語や中国語、韓国語やベトナム語など、60か国の言語に対応している。
LIFULL HOME’Sは、住宅弱者の物件探しに力を入れる不動産企業を検索できるウェブサイト「LIFULL HOME’S『FRIENDLY DOOR』」を展開している。
2022年に実施した「住宅弱者の住まい探しに関する実態調査」では、「入居審査が通るか不安だった」と回答した割合が、一般層は17.6%だったのに対し、住宅弱者層は34.2%。「不動産の専門用語が難しく、分からなかった」と答えたのは、一般層が10.9%、住宅弱者層は20%と、住まい探しでさまざまな困難に直面することが明らかになった。
また住宅弱者の中には、家族や身近な人には相談しにくいと感じる人も少なくないという。そこで、「AIホームズくんBETA LINE版」で、住宅弱者の人の相談も対応できるようにした。
今回のアップデートにあたり、住宅弱者や当事者をサポートをした経験のある人に、想定される質問についてヒアリングを実施。回答にもフィードバックをもらい、反映した。また、同じような境遇の人の体験談を知りたいという声もあり、当事者へのインタビューも回答として提示できるようにした。
実際に回答できる質問例として、以下のものが挙げられる。
・How to find an English-speaking real estate agent in Tokyo?
・車いすユーザーです。賃貸物件を検討しています。車いすが通るのにどれぐらいの幅や高さが必要?
・不動産会社の担当者に同性カップルであることを伝えた方がいい?
・シングルマザーが家を借りる際に行政からの支援は何かありますか?
LIFULL HOME’S「FRIENDLY DOOR」企画・開発担当の江坂珠生さんは、自身のシングルマザーとしての経験が今の仕事をするきっかけだと明かした上で、「このサービスが当事者だけでなく、支援者や不動産会社など多くの方々に活用されることを願っています」と話している。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
LINEで「住宅弱者」の物件探しの相談ができるように。ひとり親や年齢を理由に契約を断られるって知ってた?