パリ五輪では、足を覆うロングスパッツタイプのユニフォーム(ユニタード)を着用して出場する体操女子選手の姿が見られた。
足首まで覆われるユニタードは、2021年開催の東京五輪でもドイツ女子体操チームが着用し、当時大きな話題を呼んだ。
ユニタードを着て東京五輪に出場していたドイツ代表のザラ・フォス選手と、パウリネ・シェファー=ベツ選手は、パリ五輪でもユニタードを着用。黒やゴールドを基調とし、足首までをカバーする衣装には、スパンコールのような装飾が施されキラキラと輝くデザインになっている。
このほか、新体操のドイツ代表ダリア・バルフォロメーエフ選手も、紫色のユニタード姿でパリ五輪の女子個人総合予選に出場し、リボンの演技を披露した。
女性の体操選手は一般的に、足をすべて露出するレオタードで競技することが多い。
だが、女性アスリートが性的な目的で撮影される被害が深刻化している問題などを背景に、足全体を覆う「ユニタード」を選択する選手らの動きが始まった。
体操ドイツチームは2021年4月のヨーロッパ体操競技選手権の際、選手がボディスーツを着て出場するのは、「女性アスリートが性的な対象として扱われていることへの抗議」だと当時のTwitter(現在のX)で表明していた。
フォス選手も、自身が望むユニフォームを着ることで心地よく競技できる上、ユニタード着用でも美しい演技を見せられる、と述べていた。
選手を盗撮被害から守るユニフォーム・ウェアは近年、注目を集めている。
総合スポーツブランド「ミズノ」は、赤外線カメラで撮影しても下着や体が透けて見えにくい素材を使用したウェアを開発。パリ五輪では、同社がサプライヤーを務める日本勢の14競技で着用される見込みという。
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足首まで覆う女子体操選手らの「ユニタード」着用、東京五輪に続きパリ五輪でも