DE&Iを推進する上での重要テーマのひとつが、ジェンダーギャップの改善・解消だ。
特に日本におけるSTEM(理系)領域への女性の大学進学率は、OECD諸国の中で最低水準の19%であり、依然として大きな社会課題となっている。STEM領域の職種であるエンジニアとして活躍する女性の比率も、OECD平均の20.0%に対して日本では16.9%と遅れをとっている状況だ。
そういった背景を基に、三菱電機は中高生女子のSTEM進学の可能性を広げるため、STEM領域の職場体験プログラムを女子学生に提供する新事業「Girls Meet STEM Career」への参画を発表した。
※ STEM:科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の頭文字を取った、「理系」分野を表す言葉
「Girls Meet STEM Career」を立ち上げたのは、2021年7月にメルカリCEO山田進太郎さんによって設立された公益財団法人「山田進太郎D&I財団」だ。DE&Iの実現に向けた取り組みをする中でも特にSTEMのジェンダーギャップに注目しており、女子学生がSTEM領域への進学やキャリアを検討し、自己決定する機運を高めることを目的に奨学助成金事業を展開している。
ツアー形式の同プログラムでは、女子学生がSTEM分野で働く人と言葉を交わし、実際の現場に触れることで、将来の可能性を広げる機会を提供を目指すという。
【Girls Meet STEM Career】
実施期間:2024年7月開始(以降通年で実施)
参加対象:中学1年生から高校3年生までの女性(性自認が女性である方を含む)
※プログラムは対面もしくはオンラインで実施
※プログラムによっては保護者も参加可能
プログラム例:全国の企業のオフィスツアー/ 工場・研究所ツアー、社会人ロールモデル女性との交流会など
ウェブサイト:https://www.shinfdn.org/
三菱電機では同プログラムへの参画に伴い、2度のオフィスツアーの開催を予定している。また、当日現地へ来ることができない学生向けに、別途オンラインイベントも開催予定だ。
同社は、同プログラムへの参画に至った背景について「この状況を解決するには、STEM分野に進学する女性学生を増やしていく必要がありますが、当社単独かつ短期視点での施策では難しく、社会全体で中長期的に取り組み続けていく必要があります」とコメントし、ステークホルダー同士の繋がりの重要性を強調した。
【第1回三菱電機オフィスツアー概要】
開催日時:2024年8月21日(水)13:00~16:00
場所:三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」および三菱電機東京本社
内容:METoA Ginza見学(AI、遠隔操作ロボット、空中タッチディスプレイなどの体験)、当社本社オフィス見学、当社ロールモデル女性による座談会等
定員:20名(定員を上回る場合は抽選)
申込 :「Girls Meet STEM Career」ウェブサイトから https://www.shinfdn.org/gms/tour/jf2kuWB_
申込期限:2024年8月11日(日)19:00
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オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
三菱電機が女子学生をオフィスへ招待。STEM領域のジェンダー平等を目指す「Girls Meet STEM Career」に参画