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静岡県側の富士山が山開きした7月10日以降、登山者の死亡事故が3件発生している。
13〜15日の3連休は多くの登山者が訪れることが見込まれており、鈴木康友知事は「3連休は天候不順が予測されているため、無理な登山をせず、場合によっては中止を検討してほしい」と注意を呼びかけている。
また、静岡県警も公式X(@SP_chiiki)を更新し、「暴風雨の中、出動した救助隊員」の映像を“緊急配信”として投稿。
その上で、「24時間以内に3人の登山者が命を落とされました。ほかにも救助要請が多数」と発信した。
【動画】「うわあ!」「進まない!」。暴風雨の中で出動した静岡県警の救助隊員が叫ぶ“緊迫の映像”がこれだ
鈴木知事の記者会見によると、山開き当日の7月10日午前9時から翌11日午前0時までの登山者数は、富士宮ルート882人、御殿場ルート67人、須走ルート234人の計1183人だった。
2023年と比べて約4割増加し、コロナ禍前を少しだけ下回る水準になったという。
一方、山開き当日は午後から天候が悪化。県警への救助要請が相次ぎ、これまでに3件の死亡事故が発生した。
鈴木知事は会見で、「富士山の天候は変わりやすく、急な雨や強風、雷などに注意が必要。夜通しで山頂を目指す『弾丸登山』は高山病や低体温症になる恐れがあり、足元が暗いと転倒や滑落、落石事故のリスクが高い」と注意を呼びかけた。
3人の登山者が死亡した状況を受け、県警地域課も7月12日夜、公式Xに「緊急配信」と投稿。暴風雨の中、救助要請を受け出動した隊員の映像(20秒)を公開した。
映像には、隊員らが横殴りの雨と突風で身動きが取れなくなっている様子が映っており、膝をついて「うわあ!」「進まない!」「みんなで固まっていこう!」などと叫ぶ様子も記録されている。
この投稿は13日午前10時点で500万回以上表示されており、ユーザーからは「一つ間違えば命に関わる。断念する勇気こそ大切」「救助隊員にも家族がいる。安全をお祈りします」「ハイキング感覚で登山をするのは危険」といった声が集まっていた。
県警地域課は「登山前に必ず天気予報を確認。暴風雨予報なら登山自体の中止を。生命に関わる事です。山頂より命の選択を」と注意喚起している。
【動画】「うわあ!」「進まない!」。暴風雨の中で出動した静岡県警の救助隊員が叫ぶ“緊迫の映像”がこれだ
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静岡新聞によると、3連休初日の13日も県警による救助活動があった。
富士山富士宮口8合目付近で午前2時半頃、登山者から「同行者が登山中に体調不良になった」と110番があり、静岡県警山岳遭難救助隊が午前3時半頃、救助したという。
救助されたのは東京都から登山に来ていた58歳の男性。宿泊していた山小屋を13日午前1時半頃に出発し、登山を開始していた。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
【富士山】救助隊が暴風雨に膝をつき叫ぶ映像、静岡県警が“緊急配信”。登山者3人が死亡、3連休で注意喚起