暑くなると保冷剤が大活躍しますね。皆さん、家にどれぐらい持っているのでしょうか。ウェザーニュースでアンケート調査を実施してみました。
結果を見ると、「1〜5」が最多の割合で全体の34%でした。さらに「6〜10」が33%、「11〜15」が8%という結果に。全体の中央値は7個でしたが、「16個以上」という家庭も2割近くいるようです。
ところで、古くなった保冷剤はどうやって捨てていますか。
全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・ハウスクリーニングチームの上田律樹さんに、保冷剤の成分と正しい捨て方を教えていただきます。
保冷剤を何度も使っていると、くたくたになって、悪くすると破れてしまうことがあります。中身を触っても危険はないのでしょうか。
「保冷剤の中身は98%水分です。残りの2%は高吸収性ポリマーという物質で、水を固める性質があるため紙オムツなどにも使われています」(上田さん)
万一、破れた保冷剤を子どもが飲んでしまっても大丈夫なのでしょうか。
「高吸収性ポリマーは、容量の500倍から1000倍もの水分を吸収することができる物質です。誤嚥すると体内の水分を吸収するため、人体に影響が出ることがありますので、子どもなどが誤飲しないように注意してください。
また、商品によっては体内で有毒化するエチレングリコールという物質が使われていることもあります。量にもよりますが、子どもが誤って飲んでしまったら直ちに医療機関を受診したほうがいいでしょう」(上田さん)
中身が水だけならいいのですが、ほかの物質が入っているとなると、どうやって捨てたらいいのでしょうか。
「高吸収性ポリマーはプニプニした感触で、燃えない素材のように見えますが、可燃ゴミとして捨てるのが一般的です。ただし、行政によってルールが異なるので、念のために自治体のゴミ分別ルールをホームページなどで確認してください」(上田さん)
中身がほとんど水なら、流しやトイレに捨ててはいけないのでしょうか。
「高吸収性ポリマーが水道やトイレの水を吸収して、詰まる原因になることがあります。自分で中身を出さず、自治体のルールに従って、袋のままゴミとして捨ててください」(上田さん)
保冷剤が多くなって、冷蔵庫に溜まって困ることがあります。何か別の用途には使えないのでしょうか。
「保冷剤は冷やすイメージしかありませんが、実は温めて使うこともできます。
保冷剤をそのまま40℃ほどのお湯に浸けて3分間ほどおけば、カイロやホットアイマスクの代わりになります。
温めるときに電子レンジを使うのはNGです。保冷剤のビニールが溶けて中身が出てしまうので、絶対に避けてください」(上田さん)
保冷剤は、温めれば保温材にもなるのです。1年中使えるのなら、夏は冷やすことに使い、冬は自分なりの活用法を見つけてはいかがでしょう。
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知ってる?保冷剤の正しい捨て方。冷蔵庫にたまった保冷剤は、意外な方法で再利用できる