ケーキ屋で、どっちのサイズが人気か販売実験⇒売れゆきが2倍以上に、物価高への対抗策が話題呼ぶ

ケーキ屋での販売実験の様子や結果を報告した投稿が、X上で話題になっています。

「テストやってます」と2枚の写真を投稿したのは、京都でお菓子屋さんを営むパティスリーミムラ(@pat_mimura)さん。「どっちが人気か実験中!」と書かれたPOPの左右には、ショートケーキとチョコレートケーキの2種類が、それぞれ6カットサイズと8カットサイズで並んでいます。

【画像】どっちが欲しくなる?実験のPOPに注目

いつも販売している6カットサイズは470円、それより少し小さい8カットサイズは380円にそれぞれ価格を設定しています。パティスリーミムラさんは、この実験を始めたきっかけをハフポスト日本版にこう語ります。

「物価高のニュースが騒がれるようになり、当店でもケーキと比較すると安価なシュークリームやプリンが売れるようになりました。そこで5月に一日限定で、300円以下で買えるお菓子だけを販売する日を作りSNSで告知しました。その結果、多くのご来店と嬉しいお言葉をいただきました」

「その経験から『いつも販売している6カットより小さいケーキを安価で並べたら、お客様も喜んでくれるのでは?』と思いつきました。実験として、通常より多くのお客さまにご来店いただける父の日に、ショートケーキとチョコレートケーキの2種類、6カットと8カットを並べテストすることにしました」

すると、ショートケーキの売上が2倍以上に伸びたそうで、「驚きの結果」と振り返ります。

「安価な8カットが売れる予想でしたが、結果は6カット(大きい方)が圧勝」と結果報告した投稿は、大きな反響を呼びました。一連の投稿で、隣に並んだ8カットのケーキと比べると、6カットのケーキが大きく見えることがよかったのかもしれない、と分析しています。

投稿は4.5万を超えるいいねがつき「面白い結果」「せっかく食べるなら大きい方かな」などのコメントも。中には「ホール換算したら値段が違う」という声もありましたが、これについてパティスリーミムラさんは「売り手としてはケーキの体積だけでなく飾りの苺、フィルム、銀紙などのコスト、人件費などを考慮して380円という価格設定にしました。ご理解いただければ幸いです」と説明しました。

7月に入った現在も、パティスリーミムラさんは実験を継続しているそう。「まだまだお菓子屋さんも頑張る余地があると思いました。業界全体が厳しい時期といわれてますが、こんなにお菓子好きな人がいるのは嬉しいこと。がんばります」と今後について語る投稿もしていました。

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Emiri Nakano