「ミス・アラバマ」に選ばれたプラスサイズ女性。体型批判への返しがカッコ良すぎた

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アメリカのミスコンテストで「ミス・アラバマ」に選ばれた女性が、多くの誹謗中傷をピシャリと一蹴し、注目を浴びている。

23歳のサラ・ミリケンさんは5月末、米アラバマ州で開催された米ミスコンテスト「ナショナル・アメリカン・ミス」でミス・アラバマに選ばれた。しかしその後、ネット上で多くの誹謗中傷を受けた。

なぜかーー。

それは、ミリケンさんが「プラスサイズ」だったからだ。

SNSではミリケンさんを「美しい」「素晴らしい心の持ち主」と称賛する声が寄せられた一方、プラスサイズの外見から「不健康なライフスタイルを助長する」「今の時代は肥満を称賛するの?」などのネガティブなコメントも多く見られた。

アラバマの地元テレビ局WKRGがミリケンさんをスタジオに招いた際の写真を投稿した際には、100万以上の閲覧と2000以上のコメントが寄せられた。そこには酷い内容のコメントも多く、WKRGがコメント欄を規制するまでに至った。

しかし、ミリケンさんも黙ってはいない。

ミリケンさんは自身のInstagramで「ネット上での私へのコメントはあまりにも酷く、どうしてこんなことを書いて良いと思う人たちがいるのか理解できません」とネットいじめに言及。誹謗中傷を避けるために「諦めるのは簡単です。顔を隠し、ソーシャルメディアでの投稿をやめ、メディアに出なければいい。全国大会までおとなしくしてればいい。ミス・アラバマを辞退することだってできます」と語った。

しかし、ミリケンさんが選んだのは別の道だ。彼女はこう続けた。

「『私を見てなさい』って言いたい。地域に貢献し、全国大会への準備に尽力し、部屋の隅にいるシャイな女の子の名前を聞き、SNSにポジティブな力を注ぎ、目標を達成し、この夢を追う私の姿を見てほしい。そして、全てのヘイター(批判する人たち)に、なぜプラスサイズの女性がミスコンのタイトル保持者になれるのか、なるべきかを見せつける姿を目撃してほしい」

別の投稿では、ネット上の誹謗中傷は被害者の自傷行為や希死念慮のリスクにつながると説明し、「私は精神的に良い状況にいて、こうした考えを持っていないけど、みんながそうではない。最大の防止策は、ただ周りに優しく接すること」とネットいじめに警鐘を鳴らした。

ミリケンさんへの誹謗中傷を受け、ミリケンさんが出場した「ナショナル・アメリカン・ミス」の主催団体もInstagramで声明を発表。

「ナショナル・アメリカン・ミスは長年、全ての若い女性を祝福してきました。ミリケンさんは今年のアラバマ大会で、明確なコミュニケーションやステージ上での態度、そして地域への幅広い貢献で選考委員を魅了しました。ボディポジティブや目標を諦めないことを強調する彼女のメッセージは人々に大きな勇気を与えてくれます」

同コンテストのウェブサイトによると、コンテストの使命は「自信を育てる」ことだと言い、審査では「フォーマルドレス」「自己紹介」「インタビュー」「地域への貢献」が必須種目とされている。

「ナショナル・アメリカン・ミス」の全米大会は11月末に開催される。

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