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JR東日本など鉄道8事業者は2026年度末から順次、自動発売機で発券する普通乗車券について、2次元コードを使用した「QR乗車券」に順次置き換える。
JR東日本によると、現在は5〜10%の利用客が磁気乗車券を使用しており、残りはスイカやパスモといったICカードを使っている。
磁気乗車券からQR乗車券に置き換える目的は三つあるとし、一つ目の理由として「持続可能なシステムへの移行」を挙げた。
磁気乗車券の利用者が大幅に減少する一方で、駅の自動改札機や自動券売機をはじめとした機器は専門性の高さを保有しているため、会社をまたいだシステムの共同化はできておらず、各社にとって維持コストの負担が重くなっている。
乗客の利便性を保ち続けるためには、持続可能なシステムに移行する必要があるという。
二つ目は、「より環境にやさしい用紙への置き換え」だ。
磁気乗車券の用紙は金属を含んでいるため、リサイクルする際に分離・廃棄が必要で一定の環境負荷がかかる。QR乗車券はリサイクルが容易で、環境負荷をより低減できる。
最後は、「利用客のサービス向上」。
磁気乗車券を出改札機器に投入する際、機器の不具合で券詰まりなどが起きることがある。非接触のQR乗車券にすることで、出改札機器のメンテナンス性の向上や故障率の低減を図り、利用客がストレスなく使えるようになる。
利用方法の詳細は決まり次第、鉄道各社が公表するが、基本的にはQR乗車券に記載されたQRコードを出改札機器のQRリーダーにタッチする方式になる。
QR乗車券の情報や、入場・出場などの利用状態は、鉄道8社共用のQR乗車券管理サーバーで管理される。
鉄道8社が同一のシステムを使用することで、会社間にまたがるQR乗車券の発券が可能となるという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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