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約3人に1人が「退職代行」を利用したいと思っているーー。2020年にサービスが始まったSNSアプリ「GRAVITY」(グラビティ)」が5月31日、こんなアンケート調査の結果を公開した。
退職代行とは、本人に代わって退職の意向を会社側に伝えるサービス。今年のゴールデンウィーク後に依頼が殺到したことで話題になった。
五月病になったことはあるか、なぜ退職代行を使うのか、退職の相談は誰にしているのかなど、調査結果をまとめた。
調査は5月17〜20日、アプリ内で実施され、20〜39歳の427人が回答した。
その結果、新しい環境の変化についていけず、無気力になったり、眠れなくなったりする「五月病」による体調変化を感じた人は、55.5%と半数を占めた。
具体的には、「気力がない」が65.1%で最も多かった。「職場に行きたくない」が63.2%、「気分が落ち込む」が57.2%、「なんとなく体調がすぐれない」が49.1%などだった。
五月病で体調の変化があったと答えた人に主な原因について尋ねると、「人間関係の変化や悩み」が33.4%、「役職や仕事内容の変化に対する悩み」が12.1%と、合わせて約5割になった。
4月からの環境の変化に伴う人間関係や、職場での役職や仕事内容の変化で、精神的な負担や重圧を感じる人がいることがうかがえる。
その上で、退職を検討しているかどうかについては、「してない」が43.4%と最多だったが、「している」も約3人に1人の27.5%いた。「過去していた」も29.2%だった。
また、退職代行サービスを知っていると回答した人は70.2%だった。さらに、「退職サービスを利用したいか」と聞くと、約3割(29.3%)が「利用してみたい」と回答した。
利用してみたいと回答した人にその理由を尋ねると、「辞めると言うと何を言われるか、怖い」や「辞めるのに労力を使いたくない」、「伝えることもメンタル的に負担が大きい」といった回答が集まった。
一方、「退職代行を利用したくない」と回答した約7割は「逃げたと思われる」や「社会人として非常識」、「業界は狭いので変な噂になりたくない」などの意見を挙げていた。
なお、退職の相談を誰にしているのかという問いには、44.2%が「家族」と回答したが、「誰にも相談していない」と答えた人も27.4%いた。
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