晴れた日の夜は空を見上げて、天体観測をお楽しみください。
5月は未明から明け方に、東の方角で「土星」と「火星」が姿を現します。
5月4日(土)の未明から明け方には、細い月が土星に接近。また、5日(日)の明け方には細い月が火星にも接近する見込みです。
空の低い位置で見えるため、東から東南東の方角が開けた場所からお楽しみください。
▼昇る時刻(東京)
5月4日(土) 土星 2:24 火星 3:01 月 2:24 太陽 4:46
5月5日(日) 土星 2:20 火星 2:59 月 2:53 太陽 4:45
5月6日(月)6時頃、みずがめ座η(エータ)流星群の活動が極大を迎えます。
放射点(※)は午前1時頃に空に昇ってくるため、流星群が見え始めるのは日付が変わってからとなる見込みです。今年は5月6日(月)未明~明け方が一番の見頃となります。
今回は極大時刻が観測可能な時間帯に近く、新月前で月明かりの影響もほぼないことから、みずがめ座η流星群の観測としては好条件となります。
国立天文台によると、ピーク時には見晴らしの良い所で1時間あたり5個~10個程度の流星を見られる予想とのことです。また、5月3日(金)~8日(水)頃まではピーク時の半数くらいの流星を見られる可能性があるため、晴れる日を狙って流星観測をお楽しみください。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点のことを差します。
5月の月は、23日(木)22時53分頃に満月の瞬間を迎えます。
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。
The Old Farmer’s Almanacによると、アメリカでは多くの花が咲くことにちなんで、5月の満月を「フラワームーン(Flower Moon/花月)」と呼ぶことがあるそうです。
土星は空に昇る時間が徐々に早くなっているため、5月はじめの接近の頃よりも早い時間から見ることができます。明け方に近づくほど高度が高くなってくるため、観測しやすくなる見込みです。
▼昇る時刻(東京)
5月31日(金) 土星 0:43 月 0:27 太陽 4:27
6月01日(土) 土星 0:39 月 0:55 太陽 4:26
出典・参考
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/
アストロアーツ「星空ガイド」 https://www.astroarts.co.jp/
The Old Farmers’ Almanac
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
GWに流星群が出現!月と惑星の接近も。2024年5月の天体イベント