東京ディズニーランド・東京ディズニーシーの両パークでの発売が決定した新しいポップコーンバケットのデザインを巡り、ディズニーの公式マガジンで過去に行われた企画に応募したデザイン画に酷似していると指摘する声が広がっている。
指摘があがっているのが、映画「ピーター・パン」の名シーンをモチーフにしたポップコーンバケット。パークを運営するオリエンタルランドが、4月17日に商品発売を発表していた。
バケットは、ピーター・パンがウェンディたちきょうだいと共にネバーランドに向かう途中、時計台の針に舞い降りるシーンなどを再現している。ストラップ部分には「妖精の粉」を振りかけるティンカー・ベルの姿があるほか、スイッチを入れると光る仕様にもなっている。
このバケットのビジュアルが公開された後、X上では、過去にディズニーのオフィシャルマガジン「ディズニーファン」(講談社)の企画で応募した自身のデザイン画に酷似しているという趣旨の投稿が上がった。投稿には、実際に応募した際の原画とみられる写真も添えられていた。4月18日午後5時半時点で2万回以上リポストされ、大きな話題を呼んでいる。
投稿に対し、「本当にそっくり」「素晴らしいデザイン」と多くのコメントがついている。一方で、「オリエンタルランドはデザイン採用の通知をするべきでは」と指摘する声もあがった。
過去に応募されたデザイン画を、実際に取り入れていたのか。オリエンタルランド広報部は、ハフポスト日本版の取材に「(当該の投稿者の)デザイン画を参考・採用した事実はございません」と否定した。
デザインが似ているという指摘に対しては、「今回のデザインは、映画を象徴する時計台のシーンや、フック船長やスミーなど代表的なキャラクターが登場しワクワクするシーンを盛り込んで商品化したものです。加えて、東京ディズニーシーのファンタジースプリングスという新しいエリアがオープンすることに合わせての商品の発売であり、(当該投稿のデザインとは)別のものと認識しています」との見解を示した。
オリエンタルランドによると、「ディズニーファン」の2020年2月号で、ポップコーンバケットのデザインを募集していたという。グランプリに選ばれたアイデアが商品化される企画で、採用された場合、講談社側が応募者に通知しているという。当時、オリエンタルランドが応募作品の審査と商品化を担当していた。2020年の企画では、ピーター・パンのバケットのアイデアはグランプリに選ばれていなかったという。
オリエンタルランドによると、応募を呼びかける「ディズニーファン」の誌面には「応募作品に関連する著作権、知的財産権、その他一切の権利は、応募の時点で、ディズニーに移転し、帰属するものとなる」と記載していたという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ディズニーのポップコーンバケットのデザインが応募作品に酷似?オリエンタルランドの見解は