ベランダには、どんな汚れが溜まっているのでしょうか。
「花粉だけでなく、3月から5月にかけては黄砂が飛来します。そのほか、風に乗って砂、土、ホコリが舞い込みます。
ベランダで洗濯物や布団を干していると、干し物から繊維質やホコリが落ち、それが汚れの原因になることもあります。また、ガーデニングをしていると床に土が落ち、雨に打たれてこびり付くものです。土やホコリは、排水口が詰まる原因にもなります。
交通量の多い道路に面していると、排気ガスの油がベランダを汚すこともあります。時には鳥のフンがベランダを汚すこともあるでしょう。こうした汚れは短時間でこびり付くので、見つけたらすぐに取り除く必要があります」(上田さん)
どうすればベランダを上手にお掃除することができるのでしょうか。
「まず、道具を用意してください。水のほかに必要なものは、新聞紙、ホウキ、バケツ、中性洗剤、重曹、ブラシです。ベランダの汚れ具合に合わせて、次の手順で掃除してみましょう」(上田さん)
▼お掃除方法1:濡らした新聞紙で汚れをからめ取る
新聞紙を細かく破り、水で濡らして丸めます。それをたくさん作り、ベランダに撒いてホウキで掃き取りましょう。細かい部分が気になるなら、新聞紙を折って濡らし、雑巾のように汚れた場所を拭いてください。
使った後の新聞紙は、まとめてゴミとして捨てます。最後にホウキで掃いて水を流せば、排水口を詰まらせることなく、ベランダをきれいにできます。
▼お掃除方法2:細かい汚れは中性洗剤で洗う
ホウキで除去できなかった細かい汚れは、中性洗剤で取れます。汚れがある場所に中性洗剤をかけ、ブラシで泡立てながらこすり落とします。手すりも同じ方法で洗ってください。汚れが落ちたら、水を流して洗剤が残らないようにすることが大切です。洗剤が残ると、腐食や菌の繁殖の原因になります。
▼お掃除方法3:頑固な汚れには重曹を使う
ベランダや手すりの汚れが、中性洗剤で落ちなければ重曹を使いましょう。40℃から45℃のぬるま湯に重曹を加え、重曹水を作ります(比率は、ぬるま湯2Lに対して重曹大さじ6~7杯)。これを頑固な汚れに直接吹きかけ、約3分間放置します。汚れが浮いてきたら、ブラシでこすって落とします。
汚れの除去が終わったら、水でしっかり洗い流してください。特に手すりが金属の場合、腐食を避けるために丁寧な洗い流しが必要です」(上田さん)
お掃除するのは、ベランダと手すりだけでいいのでしょうか。
「せっかくお掃除するのなら、エアコンの室外機と窓も一緒にお掃除しましょう。
室外機は外側の汚れをホウキで落とし、ホースの水で洗い流し、雑巾などで拭き取ります。網目部分は歯ブラシでこすって汚れを落とし、水抜き穴は詰まらないように汚れを掻き出します。無理に力を入れるとケガや故障の原因になるので、無理のない範囲で行なってください。
窓は乾拭き用の布で汚れを落とし、洗剤をスプレーしてT字型のスクイージーでぬぐい取ります。仕上げに新聞紙を丸めて乾拭きを行うと、インクが窓ガラスにツヤを与え、汚れを付きにくくしてくれます」(上田さん)
ベランダをお掃除するのは、どんなお天気の日が良いのでしょうか。
「花粉や砂ぼこりが舞い込まないように、衣服が濡れない程度の小雨の日か雨上がりで湿度が高い日が良いでしょう。ベランダは外にあるので、晴れた日にお掃除すると花粉やホコリが風に乗って来て、また汚れてしまう可能性があるからです」(上田さん)
花粉シーズンに知っておきたい、ベランダ掃除のコツ、いかがでしたでしょうか。一度身に付けると、毎年役立つ知識です。花粉が苦手な方は、ぜひ試してみてください。
取材協力
アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)
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