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楽しいはずのサファリ体験が一転、命の危機にさらされることにーー。
荷台に観光客を乗せたサファリトラックが、巨大なオスのゾウの突進を受け、あわやひっくり返されそうになった。
ABCニュースやSkyニュースなど大手メディアが取り上げている。
ABCニュースによると、事件が起きたのは3月18日。南アフリカにあるピラネスバーグ国立公園で、観光客が乗っていたサファリトラック(22人乗り)の目の前に大きな牙をたずさえた巨大なオスのゾウが現れた。
ゾウの背中がトラックの幌よりも高い位置にあることから、ゾウがいかに大きいかがわかる。
トラックを正面にしたゾウは気が立っているようで、鼻と牙をトラックの正面に当てて車両を押す。後ろ足2本を踏ん張り、目いっぱいの力で押す。その力は凄まじいようで、トラックの前輪が浮き、地面から45度ほどの角度まで持ち上げられてしまう。
ゾウがトラックから鼻を外すと、前輪から勢いよく地面めがけて落ち、荷台に乗った観光客たちに大きな衝撃が走った。
危機的な状況で奇跡的に負傷者が出なかったのは、ドライバーがフロントガラス越しに数十センチの距離で巨大ゾウと対峙しながらも、落ち着いて対処したからだった。
大きな声で威嚇しながら何度も突進してくるゾウに対し、トラックのエンジンをうならせたり、運転手側の窓から手を出してドアを叩いて大きな音を立てたりして追い払おうとする様子が動画に映っている。その後、少しずつゾウから距離を取り、危機を脱したようだ。
このゾウは発情期を迎えており、普段に比べると攻撃的になっていたという。
動画を見た人たちからは「ゾウにここまでの力があるとは知らなかった」と驚きの反応がある一方で、「ゾウがかわいそう。いつも人間にテリトリーを侵略されている」と人間が動物の住む場所を奪っているとの声も上がっている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
楽しいはずのサファリ体験が一転、命の危機。巨大生物が後ろ足を踏ん張って見せた本気に人間はなすすべなかった