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第96回米アカデミー賞で、作品賞を受賞した『オッペンハイマー』に出演したロバート・ダウニーJr.が初めて助演男優賞を獲得した。3回目のノミネートにして初の受賞だったが、プレゼンターを務めたアジア出身の俳優を無視したのではないかと物議をかもしている
この賞のプレゼンターとして、同賞の受賞経験があるキー・ホイ・クァン、サム・ロックウェル、ティム・ロビンス、クリストフ・ヴァルツ、マハーシャラ・アリがステージに登場した。
受賞者の名前を読み上げたのは、前年に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で受賞したクァン。ベトナムから難民としてアメリカに渡ってきたという経歴を持つ。
ダウニーJr.は来場者席から立ち上がり、会場からの拍手に応えるように振り向いて手を振り、受賞の喜びをかみしめるようにステージに向かった。
信じられないというふうな様子でステージに上がると、オスカー像を差し出したクァンさんから像を受け取ったが、クァンさんと目を合わせることはなく、その奥に立っていたロビンスさんと握手し、ロックウェルとグータッチをして感謝を伝えた。
ステージでダウニーJr.が取った行動について、SNSでは「なんて偉そうなの。完全にキーのことを無視している」「こんなふうにキー・ホイ・クァンを無視するとは」など批判の声が上がっている。
TV Lineは「ロバート・ダウニーJr.、アカデミー賞授賞式でのキー・ホイ・クァンへの無礼を非難される」という見出しで記事を配信している。
ステージ裏では握手を交わしたようで、デジタルコンテンツを提供する「ゲッティーイメージズ」は、握手するクァンとダウニーJr.の写真が配信されている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「アジア系を無視?」 ロバート・ダウニー・Jr.のアカデミー賞壇上での振る舞いが物議を醸す【動画】