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キャリアや就職・転職に関する調査を行う「Job総研」が3月4日、「ハラスメントの境界線調査」の結果を公表した。
ハラスメントの境界線を正しく認識しているのは3割弱にとどまった一方、ハラスメントを「気にしすぎ」と回答したのは5割を超えた。
調査は2月14〜19日、インターネット上で行われ、現在働いている社会人(20〜50歳代)の587人が回答した。
その結果、ハラスメントの境界線を「正しく認識している」と回答したのは26.2%にとどまった。続いて、「認識しているつもりだが正しいかは曖昧」が47.7%、「なんとなく認識している」が21.3%、「全く認識していない」4.8%となった。
ハラスメントの境界線への自身の意識については、「高くなっている」と認識している層は53.6%に上った。
職場でのコミュニケーションの際のハラスメントについては、「敏感になっている」と認識している層が81.3%になった。年代別では、40歳代が最多の87.1%で、50歳代の86.8%、30歳代の82.1%、20歳代の73.4%と続いた。
「職場で他人の発言がハラスメントかどうかが気になるか」という問いに、「気になる」と回答した層は78.7%に上った。
「特に神経を使う話題」については、「外見や体型に関する内容」が61.0%で最多となり、次いで「家族や個人的な問題に関する内容」が55.2%、「性別に関する内容」が52.2%だった。
さらに、ハラスメントに厳しい目が向けられている時代への賛否を聞くと、賛成している層は69.5%になった。
上位三つの理由は、「個人によって受け取り方が違うから」(53.7%)、「心理的に安全な環境を作れるから」(48.0%)、「被害/加害の予防ができるから」(43.6%)だった。
一方で、ハラスメントを気にしすぎだと答えた人は56.8%だった。内訳は、「とても気にしすぎだと思う」が10.9%、「気にしすぎだと思う」が13.5%、「どちらかといえば気にしすぎだと思う」が32.4%だった。
気にしすぎと回答した層を年代別で見ると、40歳代の63.4%と最も多く、50代の57.8%、20代の54.6%、30代の53.4%と続いた。
そして、ハラスメントに厳しい目が向けられている時代への価値観を尋ねると、生きにくいと回答した層は69.1%となった。
同調査は今回の結果を受け、「徐々にハラスメントへの意識が高まっていることがわかったが、気にしすぎだと回答した人も5割強おり、社会人のハラスメントに対する考えは『本音と建前』が存在すると見受けられる」と指摘した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ハラスメントの境界線は、正しく認識してる?「気にしすぎ」回答が多かった世代は【調査結果】