3月1日(金)にかけて、前線上の低気圧が本州の太平洋沖を東進します。いわゆる「南岸低気圧」と呼ばれる気圧配置です。
「南岸低気圧」は東日本や西日本の太平洋側に雪を降らせることがあります。ただ、今回の南岸低気圧は陸地に近い進路を通るため、低気圧に向かって南から流れ込む暖かく湿った空気が陸地にも影響する見込みです。そのため、ウェザーニュースの予想では平野部は雪ではなく雨で経過するところがほとんどとみています。低気圧の中心が陸地に近いところを通るので降水は強まりやすく、太平洋沿岸を中心に一時的に本降りの雨になりそうです。
甲信の標高の高い地域や東北では湿った大雪になるおそれがあるので、積雪の急増や路面の悪化に注意してください。
南岸低気圧が東に離れたあとは西高東低の冬型の気圧配置が強まります。週末の3月2日(土)は上空に強い寒気が流れ込み、日本海側は北日本だけでなく北陸や西日本でも雪が降る予想です。大雪や吹雪に注意してください。
太平洋側は晴れるところが多いものの、日本海側から雪雲が流れ込んだり、気流の影響で発生した雲により雪や雨の降る可能性があり、油断はできません。
この先一週間も寒暖の変動が大きく、日ごとの気温変化が大きくなる見込みです。今週末は寒気の影響を受け、3月2日(土)は昼間もあまり気温が上がらず、3日(日)は朝の冷え込みが強まる予想です。
内陸の地域を中心に氷点下の気温が予想されています。3月に入っても油断せず、路面凍結等に十分注意してください。
また、気温が高めの日や風の強い日にはスギ花粉が大量に飛散する時期となっています。花粉症の方は対策を万全にしてお過ごしください。
能登半島地震の被災地では、地震の揺れで地盤が緩んでいるため、雨が降ると平常時より少ない雨量で土砂災害が発生するおそれがありますので注意してください。
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3月も寒暖の変動に注意。強く冷え込む可能性も【週間天気予報】