臭いのもとは排水口!?
「バスルームの臭いは、排水口が原因のことが多いです。ドブのような臭いがしたり、水の流れが悪くなっているようなら、排水口を掃除してみましょう」と、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんはいいます。
バスルームの排水口は、普段はふたなどで隠れていますが、びっくりするほど汚れていることがあるものです。
「家の中でも排水口をはじめ水回りは汚れやすいものですが、特にバスルームの排水口は汚れやすい理由があるのです。
バスルームは人が体を洗う場所なので、髪の毛や皮脂、石鹸かすなどが出ます。人の髪は1日に50〜100本ほど抜けるとされていますが、洗髪をするバスルームでは多く落ち、排水口に流れていきます。
また、シャンプーをし、体を洗うたび、皮脂をはじめシャンプーや石鹸かすも流れます。これらが排水口に溜まった髪の毛に絡み蓄積されると、中で細菌が繁殖して、ヌルヌルしたヘドロのような汚れとなるのです」(鈴木さん)
これでは臭って不思議はありません。掃除の仕方を教えていただきましょう。
入口近くの軽い汚れなら
「前述したようにかなりやっかいなヘドロ状の汚れと絡んでいることが多いので、ゴム手袋やビニール手袋などでガードして行います。
入口近くの汚れを歯ブラシで掻き出したら、ベランダなどで乾かしてから、燃えるゴミとして始末します。歯ブラシをパイプの中に落とさないよう注意しましょう。
汚れがしつこいときは、重曹とクエン酸をセットで使う方法も効果的です。重曹100mlをふりかけてから、半量のお酢やクエン酸をかけてぬるま湯を注ぎます。するとシュワシュワと泡が出て、泡の力で汚れを浮かせてくれるのでオススメです。最後にお湯を流せば簡単にきれいにできます」(鈴木さん)
汚れがひどい場合は?
「パイプに蓄積した髪の毛を根こそぎ掃除したいなら、アルカリ性洗剤や水酸化ナトリウムが含まれている専用の洗剤を使います。ただ、これはバス用洗剤やシンク用洗剤などと比べてかなり強力です。使用の際はマスクを着用し、換気にも十分注意してください。また、使用する前には使用方法や注意事項をよく読み、必ず守って使いましょう」(鈴木さん)
▼用意するもの
パイプ掃除用洗剤(アルカリ性洗剤や水酸化ナトリウムが含まれているもの)・使い捨てマスク
(1)配管の壁に沿わせるように洗剤を流し込む
(2)カビが生えやすい金具にも洗剤をかけておく
(3)パッケージの説明にある時間通りに放置する
(4)水かお湯で十分洗い流す
「入口の汚れがひどい場合は、4で洗い流す前に歯ブラシで擦って落とします。この方法なら、手で汚れに触れる必要もなく、簡単にきれいにできます」(鈴木さん)
きれいを保つために
「排水口にシートタイプのヘアキャッチャーを貼ったり、古くなったストッキングで覆って、髪の毛が流れ込まないようにしておきましょう。髪の毛が気になったら、一緒に剥がして捨てるだけです。
バスルームは湿度が高くなりやすいので、キッチンや洗面所などと比べてもカビや細菌が繁殖しやすいです。日頃から使用後に窓を開けたり、換気扇を回すなど、湿気が溜まらないようにするのも大切です」(鈴木さん)
冷えた身体をぽかぽかにしてくれる冬のお風呂。ゆっくりリラックスするためにも、きれいなバスルームを保ちましょう。