アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで2月4日(現地時間)に開催された第66回グラミー賞の授賞式で、3つの賞を受賞したラッパーのキラー・マイク氏が受賞後に逮捕された。ハリウッド・レポーターが現地で撮影した動画で明らかになった。具体的な逮捕理由はわかっていない。
ハリウッド・レポーターの記者クリス・ガードナー氏がXに投稿した動画では、手錠をかけられたキラー・マイク氏が、複数の警察官に付き添われて会場のクリプト・ドットコム・アリーナから出る様子が映っている。
ガードナー氏は「グラミー賞とは無関係の軽犯罪で逮捕され今夜中に釈放の可能性がある」と伝えている。
キラー・マイク氏はアトランタ出身のラッパーで、本名はマイケル・レンダーだ。
4日に開催されたグラミー賞では、最優秀ラップ・ソング賞と最優秀ラップ・パフォーマンス賞、最優秀ラップ・アルバム賞の3部門を受賞した。
ローリング・ストーン誌によると、キラー・マイク氏は2003年にアウトキャストとともに「The Whole World」で最優秀ラップ・パフォーマンス賞(デュオ/グループ)を受賞しているが、ソロでのグラミー賞受賞は初めてだ。
48歳のキラー・マイク氏は、受賞スピーチで「私に歳をとりすぎている、遅すぎるなんて言葉は通用しない」と語って喜んだ。また、逮捕された4日には「神に感謝」「夢が叶った」とXに投稿している。
ハフポストUS版はキラー・マイク氏の代理人とロサンゼルス警察にコメントを求めているが、2月4日午後8時(現地時間)までに回答はない。
キラー・マイク氏は活動家しても知られ、裁判でラップ歌詞を犯罪の証拠として使用することへの反対や、警察官による黒人男性殺害への非難を表明しているほか、「民主的社会主義者」を自認するバーニー・サンダースを支持している。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
グラミー賞受賞の米ラッパー、直後に逮捕。手錠をかけられ会場から出る