1: 通りすがりのコメンテータ国家公務員の定員、来年度100人増
政府は2024年度に国家公務員の定員を100人増やし、超過勤務の緩和に本腰を入れる。内閣人事局によると、残業対策を目的とした定員増は初めて。国家公務員離れの一因とされる長時間労働の抑制につなげたい考えだ。
首相官邸
定員増は、国土交通省の17人が最も多く、法務省10人、財務省と経済産業省の各8人が続く。28年度までの時限的な措置とし、デジタル化による業務の効率化や国会業務の状況などを踏まえ、29年度以降の対応は改めて検討する。人事院の調査では、21年度に超過勤務の上限を超えて働いた国家公務員の割合は9・1%に上った。19年度に調査を開始して以来、最も高い水準となっている。
最も重い負担になっているのは国会業務だ。与野党の議員が政府に対し、国会での質問内容を事前に伝える「質問通告」が遅く、答弁の作成作業が委員会の開かれる当日未明まで及ぶことは珍しくない。
人事院
国家公務員のうち、「キャリア官僚」と呼ばれる総合職の春の試験では、申込者数が23年度に過去2番目の少なさとなった。中途退職者も増えており、国家公務員離れの歯止め策は喫緊の課題になっている。
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