ダンス・ボーカルグループ「THE RAMPAGE」の新曲でナチス・ドイツを想起させるパフォーマンスがあったなどとして批判が殺到していた問題で、所属事務所のLDHは12月25日、公式ウェブサイトに声明文を掲載し、謝罪した。
声明では「不快な思いをさせてしまっていること、ご心配をおかけしてしまっていることを心よりお詫びいたします」と述べ、一部の歌詞と振り付けの見直しと、当該曲を収録したアルバムの発売延期を発表した。
問題となっているのは、LDH所属の16人組グループ「THE RAMPAGE」が12月にデジタル配信した新曲「SOLDIER LOVE」。同曲の歌詞には「上書きする地図」「Far eastの地から 神風(しんぷう)吹き荒れたなら」といった表現があり、「軍国主義的だ」「太平洋戦争の旧日本軍の方針を想起させる」などと批判が上がっていた。
批判の声を受け、「THE RAMPAGE一同」名義で22日、レコード会社「エイベックス」の公式サイト上で「『SOLDIER LOVE』に込めた想いに関しまして」と題する声明文を発表。同曲について次のように見解を述べた。
「この『SOLDIER LOVE』を制作するにあたって僕らが掲げたテーマは『愛を持って夢に向かって力強く進み続ける覚悟』です」
「人が誰しも持っている『慈愛』ともいうべき大きな愛を胸に抱きながら、エンタテインメントの世界で大きな夢に向かって挑み、叶えるために戦っているTHE RAMPAGEメンバー16人を『戦士』に見立て、作品を聴いてくださる方に『Love Dream Happiness』を届けたいという想いのもと、愛の持つ力を信じ、困難にも挫けずに力強く突き進んでいく姿を楽曲で表現させていただきました」
声明文が公表された日の夜に放送された「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に同グループが出演し、「SOLDIER LOVE」を披露した。パフォーマンス中に、右手を斜め前方に掲げるナチス式の敬礼に似た振り付けがあったとして、インターネット上で再び批判を浴びた。
LDHは25日、公式ホームページで新たに声明文を掲載した。
声明では、「皆様からいただきましたご指摘、ご意見を真摯に受け止め、歌詞・振り付けの一部を変更することとなりました」と説明。対応に時間を要するとして、アルバム『“16SOUL”&“16PLAY”』の発売を延期することを明らかにした。
「今回のご指摘、ご意見を真摯に受け止め、引き続き皆様に喜んでいただける作品作りに努めてまいります」と述べ、謝罪した。
2016年には、アイドルグループ「欅坂46」のコンサート衣装が「ナチス・ドイツの軍服に酷似している」として物議を醸した。所属レコード会社のソニー・ミュージックは公式サイトで、「私どもの認識不足により、衣装の色やその他を含む全体のデザインが、そのようなイメージを想起させる部分があり、ご不快な思いをさせてしまったことに対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。この衣装を今後使用しないと説明した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
『THE RAMPAGE』新曲でLDHが謝罪。「ナチス式敬礼」など批判が殺到し、歌詞と振り付けの変更を発表
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