イカは日本では比較的ポピュラーな食べ物で、刺し身などで生で食されることもよくあります。しかし、自分でまるごと調理する場合、注意すべきなのがイカの精莢の混入です。
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学術誌「Journal of Parasitology」に掲載された内容によると、スルメイカを食べた韓国の女性が、茹でたのちに内臓ごと食べた直後、口腔内に激痛を感じ、病院を受診しました。
医師が女性の口の中を調べると、舌、頬、歯茎から12匹の小さな白い紡錘形の虫のような異物が発見されました。女性の口の中から発見された異物の正体は、イカの「精莢」(精子を含んだカプセル)です。痛みの原因は、この精莢が口腔粘膜を貫通していたことです。
精莢は加熱すれば機能を失いますが、この場合はイカの加熱が不十分だったため、精莢がまだ生きていたようです。女性は「口に入れた途端、多くの虫が口腔粘膜を噛んでいるように感じた」と述べています。
小さな精子は、女性の口から取り出された後も、もぞもぞと動いていたとのこと。精莢がどのようにして皮膚に着床したかについてはよく分かっていません。ただ、このような現象は他にも報告されているため、精子を口にしてはいけないことは確かです。
イカを食べる際は、内臓を取り除き筋肉だけにすれば、誤って精子を食べてしまう心配はありません。また、イカの精子が手や体などに部分に付着したとしても、皮膚が厚いため、痛みが発生することはないとのこと。
もちろん、精嚢があるのはオスのみのため、メスの場合は問題ありません。オスの場合は丁寧に内蔵を取り除き、美味しいイカ料理を楽しみましょう。
*Category:テクノロジー Technology *Source:science20,insider
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「大量の蟲が口の中を噛んでいる」イカを食べた女性に悲鳴をあげさせた〝精莢〟とは?