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アウディジャパン(東京)は、持続可能性について考える取り組み「Audi Sustainable Future Tour」に力を入れている。
サステナブルな取り組みをしている自治体や企業などと協力し、その土地を巡るという内容だ。これまで、バイオマス発電を行う岡山県真庭市、地熱発電をする岩手県八幡平市で実施してきた。
3回目の舞台になったのが、水力発電で島内のほぼすべての電気をカバーする屋久島(鹿児島県屋久島町)だ。ツアーの内容をレポートする。
屋久島は、島内で使われる電気の99%以上が再生可能エネルギーで賄われている珍しい島だ。アウディ・ジャパンは7月、持続可能な未来を目指すため、屋久島町と2023年7月に包括連携協定を締結。11月14日から、電気自動車e-tronレンタカーサービスを開始した。電気自動車の普及により、さらに脱炭素を推し進めるという。
ツアーではまず、「ヤクスギランド」を訪れた。安房集落から約16kmに位置し、標高1000〜1300mに広がる自然休養林だ。屋久杉は樹脂を非常に多く含むため、200〜300年経っても腐ることなく残っているという。
最大210分の5種類のハイキングコースがあり、30分のコースを選び歩いた。「千年杉」と呼ばれる大木は迫力があった。
島内はバスのほか、e-tronシリーズで移動した。著者は2年以上車に触れていなかったため、同乗者に運転をお願いした。同乗者によると、ブレーキの効率が良く、動きは滑らかで、疲れずに乗り続けることができたという。
次に訪れたのは、尾立ダム。屋久島の年間降水量は、東京都の2〜3倍だといい、島内の電気は、ダムを所有する屋久島電工がほぼすべてを賄っているという。
屋久島電工安房川第2発電所も見学。発電用の水車は、地下約200mの場所に設置されており、トロッコを使って5分ほど下った。
2日目は、島で唯一の公立高校である屋久島高等学校を訪れた。
この日は、電気自動車と再生可能エネルギーで目指す持続可能な未来について考える出張授業を実施。アウディジャパンのブランドディレクターを務めるマティアス・シェーパースさんが、約120人の生徒に温室効果ガスの排出量は減少傾向にあるものの、まだゼロには程遠いことなどを伝え、アウディはどう取り組んでいくのか説明した。授業の後は、生徒たちがe-tronの座席や後部座席に座り、楽しんでいた。
ツアーの最後は、屋久島町役場を訪問。産官学でサステイナビリティについて話し合う「未来共創ミーティング」が開催された。
ミーティングでは、水力発電の開発について、コストが高く開発初期におけるリスクが高いといった課題、安定供給や長期稼働できること、低炭素であることなど、大きなメリットも多いことなどを共有した。
シェーパースさんは、「日本でも稀有である、脱炭素に最も近い島で、パートナーシップが実現できたことを大変嬉しく思います」と話した。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
屋久島の電気は99%が「再生可能エネルギー」。サステナブルな島を巡ってみた