今が旬の小松菜。軸が太くて葉が柔らかく、味が濃厚なのが特徴です。冬はサラダなど緑の生野菜が食卓にのぼる回数が減るため、緑黄色野菜の小松菜はホウレン草と並んで重宝する野菜の一つです。小松菜の便利な保存法を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。
小松菜は栄養豊富な野菜として知られています。具体的にはどのような栄養が含まれているのでしょうか。
「β-カロテン、ビタミンK、ビタミンB群、C、鉄、カルシウム、食物繊維などさまざまな栄養素を含む優秀な野菜です。特にカルシウムはホウレンソウの3倍以上も含まれています。
小松菜はクセの強い野菜ではないので、煮びたし、野菜炒め、味噌汁など何にでも合いますし、冬場の緑黄色野菜の少ない時に欠かせない野菜です」(吉田さん)
使い勝手のいい小松菜ですが、店頭に並ぶものはたいてい1束の量が多いため、1度では使いきれず、結局しおれさせてしまったという声も聞きます。
「一度で食べきれない場合の保存法をJA全農が紹介したところ、SNSで大変話題になりました。それは生のまま冷凍保存する方法です。
普通、ホウレン草など葉物野菜は一度茹でてから冷凍することが多いのですが、小松菜の場合は洗って水気を切ってから適当な長さに切り、保存袋に入れてそのまま冷凍します。使うときは必要な量だけ取り出せばよいし、火の通りもよく時短調理にも重宝します」(吉田さん)
冷凍しても緑色は鮮やかなまま使えるのも嬉しいですね。栄養豊富な小松菜を手軽に冷凍保存して、冬の食卓に彩りを添えてみてはいかがでしょう。
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