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62歳でフィリピンの司法試験に合格したロスラ・カラカラさんが話題になっています。
「人生、いつ挑戦しても遅くないんだって分かった」「年齢なんて本当に、ただの数字だね!」
カラカラさんの合格のニュースを受け、フィリピンでは大きな反響が巻き起こっています。
(写真:司法試験合格を受けて、泣いて喜ぶカラカラさん)
最高裁判所で12月5日にあった司法試験の合格発表には、母親であるカラカラさんに娘や息子たちが付き添いました。
カラカラさんは、発表された合格者一覧の中に自分の名前を見つけ、家族と抱き合い号泣。
現地英字紙インクワイアラーの取材にカラカラさんは、涙ながらにこう語りました。
「合格できて本当に本当に嬉しいです。もう子どもたちも大きくなり、手がかからなくなったので、58歳から4年間、働きながら法科大学院に通いました」
司法試験の受験は初めてで、一発合格だったといいます。
世界銀行によると、2021年時点でのフィリピンの平均寿命は男性が67歳、女性が71歳。
SNSでは、「私も夢を諦めずに何歳になってもがんばりたい」「本当にすごい!年齢は関係ないと証明してくれた」との声が上がっています。
フィリピン最高裁によると、今回の司法試験は1万387人が受験し、合格率は36.7%でした。
フィリピンのルソン島北東部に位置するイサベラ州ジョーンズで会計士として働くカラカラさん。
弁護士を志したきっかけについて、オンラインメディア・ラップラーの取材にこう語っています。
「法科大学院に通う親戚に『子どもたちを法科大学院に通わせたらいいのに』と提案されました。聞いてみたけれど、誰もやりたがからなかったので自分が行くことにしました」
また、合格に際しては「私の地元は地方なので、弁護士が不足しています。弁護士として、本当に困っている人たちのために働きたい」と意気込みを語りました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
62歳で司法試験に一発合格。「年齢なんてただの数字」と希望を与える【フィリピン】