コンタクトの空ケースは捨てないで…!知ってますか?役立てる方法

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使い捨てコンタクトレンズを使っていたら、毎回出てしまうのが空ケースの「プラごみ」。

実は、この空ケースを「ごみ」にせずに、役立てる方法があるって知っていましたか……?

使い捨てコンタクトレンズの空ケース

コンタクトレンズ専門店「アイシティ」を事業展開するHOYA株式会社 アイケアカンパニーは2010年から、使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収し、リサイクルしています。

同社によると、この「アイシティ ecoプロジェクト」では、これまで600トン以上の空ケースを回収してきました。これは、空ケース約6億個分にあたります。(2023年10月時点)

リサイクルに参加する方法は?

回収は、アイシティの店舗で行っています。

参加するには、空ケースのアルミシールをはがし、自宅で集め、店鋪に置かれている回収ボックスに持ち込むだけ。

アルミシールをきっちり全てはがすことがポイントです。

コンタクトレンズは、どこで買ったものでも大丈夫です。

リサイクルへの参加の仕方

回収された空ケースはどうなるの?

空ケースはポリプロピレンという素材でできていて、リサイクルに適した素材なのです。

ごみとして燃やすのではなくリサイクルすることで、二酸化炭素排出量を削減。加工されたポリプロピレンはリサイクル工場で粉砕・加工し、再生ポリプロピレン素材に。

ポリプロピレンは熱に強く丈夫なため、自動車部品や家電製品の部品に使われます。

リサイクルされるまでの作業の一部は、障がいがある人の自立・就労支援施設で行われています。

リサイクルによって得た収益の全額は、日本アイバンク協会に寄付され、視力を取り戻すために角膜移植が必要な人たちの役に立っています。これまでの寄付の総額は、約1300万円に上ります。

再資源化によって、これまでに累計1662トン、東京ドーム99.5個分の二酸化炭素の削減に貢献してきました。(2023年10月時点)

学校や企業、自治体、約6千拠点でも回収

レッドホースコーポレーションのオフィスでの、回収ボックス設置の様子

回収開始から13年以上経過するこのプロジェクトは、学校や企業、各地の自治体にも広がっています。

アイシティの店鋪での回収だけでなく、学校やオフィスに回収ボックスを置いて、リサイクルの輪を広げようという動きが加速しています。

2023年10月時点で、小中高・大学など2793校、企業は1031社・2906拠点、自治体289拠点が参加しています。

集めたコンタクトレンズの空ケース

広がりを見せる空ケース回収ですが、同社によると、回収できているのは全体の1%程度にすぎないといいます。

日本全体では、まだ年間約3300トンがごみとして処分されているのが現状です。

同社は空ケースの再資源化を進めていくため、より多くの人たちへの参加を呼びかけています。 

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