米軍の「B-21」は、空中戦におけるゲームチェンジャーとして期待されています。B-21は今までの爆撃機と何が違うのでしょうか?B21の詳細について、海外YouTubeチャンネル「Interesting Engineering」が解説しています。
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B-21は、情報、監視、偵察、電子攻撃などが行える以外にも、有人または無人での作戦に対応できるようにも設計されています。
B-21の進化の1つはステルス性能です。B21は、レーダーと赤外線の影響を最小限に抑えられるように設計されています。B-21は、各ナセル(航空機のエンジン)の上部に二次空気取り入れ口が組み込まれています。このツインエンジン構成は、ステルス最適化のための戦略的な設計選択です。
B-21は以前から使用されている爆撃機「B2」に比べて小さいことも特徴です。B21は、B2の翼幅(52.5メートル)よりも短い約41.5メートルです。そのためB-21は、B2よりもステルス性が高く、より航続距離を向上させることができます。ステルス性能が向上すれば空域で優れた生存性と運用の柔軟性を提供します。
B-21は、B2から学んだ教訓を生かし、先進技術と斬新な製造技術を統合しているのです。
B-21の2つ目の進化が、洗練された兵器システムを幅広く搭載できる点です。とくに特徴的なのが、GPS誘導による正確な爆撃オプションを提供する統合直接攻撃弾(JDAM)シリーズのような精密誘導弾。また、核兵器も搭載可能とされています。
3つ目の進化が、容易なアップグレードを可能にするモジュール式のオープンシステムアーキテクチャで設計されている点です。ノースロップ・グラマン社によれば、B-21はすでにサードパーティの技術を統合できることを実証しており、プログラムの近代化への最大の焦点と、将来の脅威の最先端に兵器システムを維持する必要性を支えているとのこと。これによりB-21は、米国の永続的な航空戦力を確保する上で重要な役割を果たすと期待されています。
米通信社「Reuters」によれば、B-21レイダーの価格は、現在のインフレ調整後の価格で約7億5000万ドル(約1100億円)と予測されているとのこと。空軍は少なくとも100機を購入し、B-1とB-2爆撃機の置き換えを開始する予定とされています。
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一機1100億円超、核武装可能なステルス爆撃機「B-21レイダー」の驚異的能力