「スキンケアは性別を問わず大切」という認識が普及した現代、化粧水や美容液を使用する男性も増えている。
コンビニやスーパーにも男性用の基礎化粧品が並び、以前よりもスキンケアの敷居が低くなったのではないだろうか。
しかし一方で、「基礎化粧品を丁寧に選ぶほど、スキンケアに本気になれない」「とりあえず適当に選んでいる」と、「なんとなく」なスキンケアを続けている人の声も聞こえてくる。
そこで、男性のスキンケアへの意識の向上に臨んでいるのが、約100年に渡って男性肌を研究してきた資生堂。11月下旬、神田明神ホールで開催された「SHISEIDO MEN」の新プロモーション発表会にて、新アンバサダーの反町隆史さんと、資生堂副社長チーフマーケティング&イノベーションオフィサーの岡部義昭さんが登壇した。
「SHISEIDO MEN」の新プローモーションの背景には、研究によって辿り着いた「男性の肌は女性の肌よりも弱い」という発見があるという。
男性特有の肌悩みといえば、過剰な皮脂、乾燥、肌荒れなどが挙げられるが、そういった悩みを引き起こしているのが、ディフェンス、バランス、リカバーの3要素だと岡部さんは語る。「SHISEIDO MEN」スキンケア、メイクアップシリーズでは、それらの弱点に焦点を当てることで、より健やかな肌を保つことが期待できるそうだ。
同プロモーションのキーメッセージは「男の美しさは、肌に出る」。
岡部さんは「どんな日々を積み重ねてきたのか、どんな自分でありたいのか、そんな経験やライフスタイル、思い、生き方が自分の肌にも表れてくると私達は考えています」と語った。さらに、より多くの男性にその気づきを与えるためには、身近な他者の視点を取り入れることが大切だと続けた。
「今回のプロモーションにおいては、新たなアイディアとして、その人の身近な人やパートナー、家族、友人など他者からの視点を取り入れ、ターゲット男性に気づきを与え、スキンケアの関心を引き出したいと考えています」
そんな「他者の視点」にフォーカスした試みの1つが、反町隆史さんと松嶋菜々子さんの夫婦共演で話題を集めている「SHISEIDO MEN」の新CMだ。
新アンバサダーに就任した反町さんは、CM撮影の秘話や自身のスキンケアについて語った。
反町さんが資生堂のCMに出演するのは、約20年ぶり。当時を振り返り「俳優になる19歳のときに、 当時のマネージャーに『資生堂のCMに出たい』と言ったんです。 その数年後にCMの話をいただいときはすごく嬉しくて、ひとつの目標が叶ったという記憶が未だにあります。こうしてアンバサダーに起用していただけたことを心から嬉しく思っています」とコメントした。
これを受けて岡部さんは「『男の美しさは、肌に出る』というキーメッセージを表現できるのは、反町さんしかいない思いました」と語り、両者が新プロモーションにかけた想いを明らかにした。
また、新CMの撮影を振り返り「そんな大切なスキンケアのCMを妻と一緒に出演できて嬉しかったです。 久々の夫婦共演で、監督からは『ふたりの自然な形でお願いします』と言われたのですが 、やっぱり 『自然に』 が一番難しいですね」とはにかみ、会場を和ませた。
反町さんは、洗顔フォーム、化粧水、アルティミューン(美容液)の3つを使用していると話し、イベントでも実際にアルティミューンを手の甲に出して使用感についてコメントした。
「肌馴染みも良くて、今ではなくてはならない存在ですね。スタッフからも『異次元レベルだ!』と大好評です(笑)」
また、匂いについては「香りがとってもよくて、飽きがこない。大人の香りで気に入っています」と説明。司会者が「大人な香りなんですね」とコメントすると「嗅いでみますか?」と手を差し出し、気さくな一面も見せた。
イベント終盤で、自身の美しさや魅力を引きだすために普段から心がけていることを聞かれた反町さん。質問に対し「肌のルーティン」と回答し、スキンケアをすることで起きた心境の変化についても語った。
「毎日欠かさずスキンケアをすることで自分自身も変わることができますし、また違う自分が見えてくるのではないかと思います。肌は今の自分のコンディションがいち早く表れるので、(肌の状態を確認することは)健康に目を向けたり、 汗をかいたりすることにも繋がります。そういった目標ができることで行動も変わり、良い仲間や、良い夫婦関係の構築にも繋がっていくと思います」
さらに「スキンケアを行うことで、自分のことや、自分の生き方そのものをもっと好きになりますし、自信もつきます。これをきっかけに男性美容を広めていきたいと思います」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
「なんとなく」ではなく、人生の選択のひとつとして行うスキンケアは、自分をより大切にし、自分に自信を持つための手段、さらにはウェルビーイングや、人生をより大切に生きる手段のひとつとして、今後も注目されていきそうだ。
筆者もこれを機に、もう一歩先のスキンケアを始めてみようと思う。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
スキンケアで「人生を好きになる」。反町隆史さんが明かす、夫婦共演CMの撮影秘話