「私はこれにします」
選んだのは特上ランクのステーキでした。そこで、雄介さんも同じランクのステーキを頼みました。
後半、恭子さんの食べるスピードが遅くなり、「もうおなかいっぱいになってしまいました」と、ステーキ1切れと少しのご飯を残したのです。
(ステーキはグラムで選べたのだから、その下のグラムを頼めばよかったのに。ご飯も残すなら、注文するときに「少なめにください」と言えばよかったのに)
雄介さんは心の中で思いました。
(食べ終わってから)
街をブラブラ散歩しました。すると、商店街にあった一軒のケーキ屋さんの前で、恭子さんが足を止めて言いました。
「ここ、すごく有名なケーキ屋さんで、テレビで紹介されているのを見たことがあります。シュークリームがすごく有名なんですって」
「そうなんですね。じゃあ、今度また来ましょうか。今日はおなかいっぱいでしょう?」
すると、恭子さんは言いました。
「甘い物は別腹だし、せっかくの機会だから」
(「もうおなかいっぱいで食べられない」って肉とご飯を残したのに、甘い物は別腹って…)
恭子さんは「おいしい」と言いながら、それをペロリと平らげました。
会計を済ませた雄介さんのところに、ケーキの小箱を手にした恭子さんがやって来て言いました。
「カスタードクリームが絶妙においしかったので、家でも食べようと思ってお土産に買っちゃいました」
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1001:以下、名無しにかわりましてたけのこ速報がお送りします
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