オランダ1部リーグの名門アヤックスが一時期最下位に転落。昨シーズン3位でリーグ戦を終えたアヤックスは、今シーズンから監督を交代させ、リーグ優勝に向けてスタートしたものの、まさかの大失速。何度も優勝経験のあるアヤックスが最下位に転落した事で、監督は解任となり、新監督が就任し、現在立て直しを図っています。そこで今回は、名門アヤックスが最下位に転落してしまった要因とここから再起できるのか、解説していきます。
オランダ1部リーグの2023-24シーズンが開幕し、各チームが首位争いを繰り広げている中、名門アヤックスが一時期最下位に転落。アヤックスは、開幕戦白星を挙げ、好調なスタートを切ったと思いきや、2戦目は黒星・3戦目は引き分けと暗雲が立ち込めてきました。
そして、第9節時点で最下位であったユトレヒトに敗戦し、17位に転落し、10節のPSV戦で大敗を喫し、最下位に転落。ここまでの転落になるとは誰も予想していなかったとのこと。果たして、アヤックスは、ここから再起を果たす事ができるのか、今後の戦いぶりに注目していきましょう。
今シーズンから、アヤックスの監督に就任したマウリス・スタイン元監督は、第9節を終えた翌日に解任されました。マウリス・スタイン元監督が解任された理由は、歴史的大不振を止める事ができなかった為と言われています。そして、この解任に大きく関与しているのが、サポーターグループのFサイドです。Fサイドは、9月に当時のテクニカル・ディレクターと監査役会長を退任に追い込むだけではなく、発煙筒をピッチ上に投げ込み試合を中止にさせるなど、影響力の高い集団とのこと。
そのFサイドが、「別れの時が来た、次の試合は、お前抜きで戦いたい。」という声明を発表した事で、チーム側が、急遽マリウス・スタイン元監督の解任を発表しました。一度、敵に回してしまった際に、痛い目にあっているアヤックス陣営は、再度同様なことが起きることを避けるために、解任に走ったのかもしれませんね。
今シーズン、名門アヤックスが浮上できない理由は、選手補強のミスと言われています。スタイン元監督が補強についてかなり不満があったとのこと。テクニカルディレクターと監督の意見が食い違う中、テクニカルディレクターは、大金を叩いて、選手を獲得。しかし、獲得した有力選手は、クロアチア代表のディフェンダーのみ。
他の選手達は、実力が未知数な選手ばかりで、なかなかチームにフィットしなかったとのこと。後に公開されたリストには、オランダリーグ1部で活躍している選手や各国の代表選手が含まれていたそうです。その後、監督とテクニカルディレクターは、会話がなくなり、チームは停滞していきました。
アヤックスの元監督であるスタイン監督の采配には、おかしな点が多かったとのこと。相手チームのシステム変更に対しての指示出しがなく、それに対してアヤックスは反応できずに敗戦。また、アヤックス選手内では、コミュニケーションを取ることなく、試合進行し大敗を喫するなど、監督の手腕が問われていました。
これらの要因が重なっただけではなく、アヤックスを引っ張るリーダー的な選手がいなかったことも、停滞の要因の1つと言われています。これまでのアヤックスとは、異なるチームを作ってしまったスタイン元監督は、チームに適任でなかったのでは?と語っており、チームの指揮官を降りる決断をしました。
これまでにアヤックスの監督などを務めたOBがチームに戻り始めています。そして、11月2日から、ヨン・ファント・シップ氏がアヤックスの新監督に就任。翌3日の試合では、2vs0で勝利し、6日に行われた試合でも、4vs1で勝利し、徐々に順位を上げてきています。
ヨン・ファント・シップ監督は、かつてアヤックスで選手としてプレーするだけではなく、監督も務めたことある実績者です。また、様々な国のリーグ監督やギリシャ代表の監督も務めた経験もあり、アヤックス再建にもってこいの人選ですね。再スタートを最高の形で切れたアヤックスは、シーズン中盤に向けて、崩れることなく、戦い抜く事が出来るのか、注目です。
今回は、オランダ1部リーグの名門であるアヤックスが最下位に転落してしまった要因について、解説しました。アヤックスは、オフの補強で失敗してしまったことで、スタイン元監督の采配もおかしくなってしまい、チームが低迷状態になってしまいましたね。
その再建を任されたヨン・ファント・シップ新監督は、2連勝と最高の形でスタートできています。この状態をキープできる戦術で、シーズン終盤には上位争いができるチームになれるよう、頑張って欲しいです。
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