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岩手大学などは11月までに、ネコにマタタビを与えたり、嗅がせ続けたりしても依存性やストレスへの影響はないとする研究結果を発表した。数年間にわたりネコにマタタビを与え続けても、肝障害や腎障害を調べた血液検査の数値は正常の範囲内に収まるという。
マタタビを嗅いだネコは、「舐める」「噛む」「顔や頭を擦り付ける」「床に転がる」――といった特徴的な行動をとる。
研究グループは「ネコが陶酔しているような反応を示す姿を見た飼い主の中には、安全性を心配する人も数多く見受けられる」と指摘。ただ、これまで「ネコに対するマタタビの依存性や毒性をきちんと調べた研究報告はなかった」という。
そこで研究グループは、マタタビの安全性を調べた。ネコがマタタビに依存するかどうかを調べるため、ネコにマタタビの葉の抽出物を4時間与え続けて行動を観察した。その結果、ネコは4時間のうち、合計で10分程度(約4%)しかマタタビに接触せず、マタタビへの興味も時間が経つと次第に減少する傾向だったという。
「もしマタタビがネコに依存症を引き起こすものであれば、マタタビへの興味は薄れていかないはず。つまりネコのマタタビ反応に依存性はない」(研究チーム)
ネコはマタタビを嗅いでもストレスにかかわる反応を示さないことも分かったという。
その上で研究グループは、マタタビを長期間与え続けた場合にネコの肝臓や腎臓に悪影響が生じないか調べた。最長で約3年にわたりマタタビを与えられた9歳未満のネコたちの血液検査を行った。その結果、マタタビを使っても肝臓と腎臓への害は見られないことが分かったという。
研究グループは2021年に、マタタビに含まれる物質に蚊を避ける効果があることを突き止めた。その上で、ネコがマタタビの葉っぱの上でゴロゴロしたり、葉っぱを舐めたり噛んだりすると、蚊に刺されにくくなることを明らかにしていた。
今回の研究では、マタタビの中でも「夏に収穫したマタタビ葉を乾燥させたもの」の有効成分が特に高い効果をもたらすことも分かったという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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