ロボットといえば、機械で作られて巨大なイメージがあるかもしれません。しかし、世の中には人の体の中で活躍するような小さくて、柔軟性に長けたロボットも存在します。
そこで、海外YouTubeチャンネル「Interesting Engineering」が、最新の「磁石で動くスライム型ロボット」について解説します。
*Category:テクノロジー Technology *Source:Interesting Engineering,New Scientist
小さいロボットといえば、体内で腫瘍を識別し破壊するナノボットや、体の特定の部分に錠剤を届けるロボットなどが有名です。スライム型ロボットは、この2つのロボットから影響を受けて開発されました。
スライム型ロボットの特徴は、普段は液体でありながら必要に応じて粘弾性のある固体に変化させたり、小さな空間を意図的に動かせることです。
スライム型ロボットを自由に操作できる理由は、このロボットに磁力を生み出す素材である「ネオジム」の小さな粒子が含まれているからです。磁力を使えばロボットを自由に操作することができます。
また、スライムは元の長さの7倍まで伸びることができ、触手を多方向に伸ばすことも可能です。
さらに、何らかの理由で損傷しても自然治癒します。なぜなら、ロボットには強力な水素結合が含まれていて、それがくっつくからです。実際、切り刻まれたスライムは、勝手に1つのスライムに再生します。
下記動画で、スライム型ロボットの柔軟性や回復能力を実際に見ることができます。
このスライム型ロボットも、人の命を救う可能性を持っています。例えば、子供が何か毒性のあるものを飲み込んだとしましょう。そこで、このロボットを食べさせると、毒性のある物質を見つけ、スライムの体で包み込み、物質から有毒な液体が漏れるのを防いでくれます。このロボットの対処は、医師に診察してもらうまでの時間稼ぎに役立つはずです。
このスライム型ロボットは、まだ医療で使われているワケではありませんが、科学者達は活用術を見出すために徹底的に研究を続けています。
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磁石で動く〝スライム型ロボット〟がスゴい