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紅葉の時期、赤く染まる木々や落ち葉の美しさに心を奪われることも多いですが多いですが、中には触ると危険な植物もあります。
そのひとつが「ツタウルシ」。ウルシ科の落葉木で、ウルシの仲間の中では「かぶれやすさ最強」とされています。
触ると危険なツタウルシについて、植物トレッキングや夏の富士山ガイドなどをしている「植物が好きな登山ガイド(@mineatsuc)」さんがXで、次のように注意を促しました。
「落ち葉をよく見かけ、とても綺麗なのですが、ウルシの中でかぶれやすさ最強と言われますので、くれぐれも触らぬようようお気をつけください」
ツタウルシの見分け方や、万が一触ってしまった場合はどうしたらいいのか。植物が好きな登山ガイドに聞きました。
島根県の公式サイトによると、ツタウルシは、ツルを伸ばして成長する植物で、木や岩などに絡みつくようにして「気根」と呼ばれる根を生やして伸びていきます。
秋になると最も早く紅葉する植物として知られ、触れると接触性皮膚炎を発症することがあります。毒性が強く、山などの野外でかぶれたという人の多くは、ツタウルシによる可能性が高いといいます。
ツタウルシの葉は、楕円形の3枚の小葉からなるのが特徴です。
ツタも若木の場合は同じように葉が3枚に分かれることがあるため、ツタウルシかどうかを見分けるには「ツルを目でたどってみて同じツルから出ている葉がすべて3枚かどうかを観察すると良い」と島根県の公式サイトは紹介しています。
また植物が好きな登山ガイドさんは、ツタウルシの葉の形について「左右非対称で中央の葉脈がカーブしている」と付け加えます。
高尾山などの低山でもよく見られる比較的身近な植物で、「秋の始まりの時期、他の植物は紅葉していないのに、いち早く紅葉(赤や黄色)している美しい葉をみつけたら要注意です」と呼びかけています。
ツタウルシに触ってしまった場合、どんな症状が出るのでしょうか。
植物が好きな登山ガイドさんは「時間差(数時間〜翌日)で赤いむくみや水疱といったいわゆるかぶれの症状が現れ、時に重症化します。敏感な方は近づくだけでかぶれるとも言われます」と説明。
「ツタウルシを燃やすと、その煙に触れただけでも同じ反応を引き起こすこと言われています。まずはとにかくツタウルシに触れない、近づかないことが大切です」と注意を促します。
対処法として「石鹸でよく洗うこと。かぶれてしまったらステロイド外用薬が効きますが、酷いようであればすぐに病院に行ってください」と呼びかけます。
ツタウルシのように危ない植物に注意しながら、秋の植物観察を楽しんでほしいとも伝えています。
「カエデのように美しい色と形を持つ葉や、カツラのように甘い心地よい香りを放つ落ち葉もあり、秋の葉っぱは楽しさいっぱいです。ぜひ植物の魅力に目を向けほしいです」
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
【危険】美しく紅葉する「ツタウルシ」に絶対に触らないで。近づくだけでかぶれることも。見分けるポイントは?