シーズン途中から、横浜DeNAベイスターズに加入し、2桁勝利を達成したバウアー投手。デビュー戦で勝利を挙げるも、2戦目・3戦目と打ち込まれてしまい、敗戦投手となってしまいました。ですが、そこから這い上がり、勝利を積み重ねたバウアー投手は、ある研究を行なったことで、日本の野球に浸透出来たとのこと。そこで今回は、バウアー投手がなぜ日本の野球に順応することができたのか、解説していきます。
うまく表示されない方はここをタップ!
バウアー投手は、横浜DeNAベイスターズに移籍し、デビュー戦で初勝利。ですが、2戦目は、6回11安打7失点と相手打線に捕まると、3戦目も2回8安打7失点と完全に攻略されてしまいました。これには、球種の選択ミスが大きく影響したとのこと。
前準備や投げている感じなどの動作などには問題はなく、制球面も大きな問題はなかったそうです。ただ、球種の選択の部分で、認識が異なっており、修正が必要になったとのこと。この後、バウアー投手はどのように改善したのか、解説していきます。
バウアー投手は、メジャーリーグで培ってきたピッチングスタイルを日本のプロ野球で披露したものの、上手く適合せず、苦戦したとのこと。バウアー投手は、1球投げた後の、打者の反応を見て、次の球種やコースを選択。
その為、メジャーリーグでは、ストレートでファールになった場合、コースを変えることで打ち取れていたとのこと。ですが、この配球パターンは、日本の打者には当てはまらなかったとのこと。メジャーリーグと日本の打者では、反応が異なり、そこを上手く修正できなかった為、攻略されてしまいました。
バウアー投手曰く、メジャーリーグと日本のプロ野球では、打者の性質に違いがあるとのこと。メジャーリーグの場合、ストレートの対応が遅れていれば、コースを変える事で打者を抑える事ができます。ですが、日本の打者の場合、ストレートの対応が遅れると、ストレートに狙いを定めてくるパターンがかなり多いとのこと。
その打者の性質を知らなかったバウアー投手は、デビュー2戦目・3戦目で打たれ続けてしまいました。球種の選択ミスや配球パターンをかなり研究されてしまったバウアー投手。そして、ここから復活できたのには、ある事にかなりの時間を割いたからと、本人が語っていました。
2戦に渡り、打たれた事でバウアー投手は、日本人打者の傾向を研究していったとのこと。その際に、日本球界のエースである山本由伸投手の配球を参考にしていたそうです。日本人打者の特徴やどの球を狙い球にしていくのかなど20時間以上かけて、セ・パ両リーグの試合を研究したとのこと。
その結果、この場面でこの球を投げれば抑える事が出来るなどの特徴がわかり、そこから勝利投手に輝く機会が増加していきました。日本でのピッチングスタイルを手に入れたバウアー投手は、攻略が難しい投手となり、チームの中心投手へと成長。来シーズン以降も、日本球界でプレーする可能性の高いバウアー投手の今後の活躍が楽しみですね。
<iframe loading="lazy" title="バウアー エグすぎる奪三振集"
メジャーリーグと日本のプロ野球では、求められているプレースタイルが違うとのこと。メジャーリーグは、いかに速い球を投げ打者を圧倒できるか、または、ホームランを打てるのか、という指標が大事になります。ですが、日本のプロ野球界では、求められたプレーができているかという事が大事になってくるとのこと。チームの中で、自分の役割をしっかりと遂行できる選手が評価される日本のプロ野球は、短期決戦で重量な役割を果たします。
例えば、WBCでの戦いにあたって、日本代表は、直前合宿を組み、役割を確認しますが、アメリカ代表は、開幕直前に2試合の練習試合をするのみ。この違いが、個を大事にするアメリカと組織を大事にする日本で、プレースタイルが変わる要因となります。その為、メジャーで活躍していた選手が、日本のプロ野球に飛び込むと、苦戦する投手が多いのかもしれませんね。反対に、日本人選手がメジャーリーグに挑戦する場合も、かなりの適応能力が必須となります。自分に適した方法でその場の環境に順応できる選手は、どこにいっても活躍できる選手です。
今シーズンのバウアー投手は、さまざまな研究を行なったことで、日本のプロ野球に順応する事ができました。メジャーリーグと日本のプロ野球で求められているプレーが違う為、適応するまでに時間を要します。
その中でも、バウアー投手は日本の特徴をいち早く掴み、実践した事で、日本球界で活躍できました。果たして、来シーズン以降どんな成績を残してくれるのか、バウアー投手の活躍に注目していきましょう。
オリジナルサイトで読む : AppBank
【野球】バウアー投手が来日1年目で日本球界に順応できた理由とは?