レオナルド・ディカプリオ氏、ある行為で大物俳優をイラつかせる。監督からは「必要ない」とダメ出しも

第76回カンヌ国際映画祭に参加したレオナルド・ディカプリオ氏(2023年5月21日)

こちらもおすすめ>>マイケル・J・フォックス、引退は「ディカプリオの演技を見て決めた」と明かす

アカデミー賞受賞俳優であるレオナルド・ディカプリオ氏の演技も、時には「やりすぎ」と思われるようだ。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』のマーティン・スコセッシ監督が、ディカプリオ氏のある行動が共演者をイラつかせたとウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで明かした。

その行為とは、ディカプリオ氏のアドリブ、すなわち即興演技で、イライラしたのはロバート・デ・ニーロ氏だったという。

10月20日に劇場公開された『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』は、オクラホマ州で1920年代に起きたオセージ族の殺人事件を描いている。

これまで何度もスコセッシ作品に出演してきたディカプリオ氏とデ・ニーロ氏だが、ふたりの演技に対するアプローチは必ずしも一致するわけではないようだ。

スコセッシ監督は、デ・ニーロ氏との共演シーンでのディカプリオ氏の即興演技について「果てしなく、果てしなく、果てしなく続いた」とウォール・ストリート・ジャーナルに語っている。

「ボブ(デ・ニーロ氏のこと)と私は時折お互いを見て、少々目を白黒させました。それから私たちは彼に言ったんです。『そのセリフは必要ないよ』って」

(左から)カンヌ国際映画祭に参加したレオナルド・ディカプリオ氏、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ氏(2023年5月20日)

デ・ニーロ氏は、『タクシードライバー』(1976年)、『レイジング・ブル』(1980年)、『グッドフェローズ』(1990年)などのスコセッシ作品に出演し、ふたりは『アイリッシュマン』(2019年)で再びタッグを組んだ。

ディカプリオ氏が初めてスコセッシ監督の映画に出たのは『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)で、その後『アビエイター』(2004年)、『ディパーテッド』(2006年)、『シャッター アイランド』(2010年)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)などに出演している。

『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』はディカプリオ氏にとって6作目、デ・ニーロ氏にとって10作目のスコセッシ作品になるものの、ふたりが同監督の映画で共演するのは初めてだ。

即興演技をダメ出しされたディカプリオ氏だが、皮肉にもスコセッシ監督に最初にディカプリオ氏を勧めたのは、1993年の映画『ボーイズ・ライフ』で同氏の演技に感銘を受けたデ・ニーロ氏だったという。

さらに、ディカプリオ氏は『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』の方向性を決める上で重要な役割を果たしたようだ。

スコセッシ監督はディカプリオ氏の一言で、脚本を書き直したとアイリッシュ・タイムズに明かしている。

『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』の原作は、デイヴィッド・グラン氏の2017年の小説『オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生』。スコセッシ監督は共同脚本家のエリック・ロス氏と話し合い、連邦捜査官の視点から物語を伝えようとしていたインタビューで語っている。

「2年間かけて脚本を作った後、レオが私に近づいてきて、『この物語の核心はどこにあるのですか?』と尋ねたんです。私はそれまで、オセージ族との話し合いや夕食を重ねていました。それで『物語はそこにある』と思いました」

スコセッシ監督とロス氏は白人FBI捜査官の視点を中心にした物語だった脚本を書き直して、オセージ族の苦しみに焦点を当てたドラマにしたという。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

…クリックして全文を読む

オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
レオナルド・ディカプリオ氏、ある行為で大物俳優をイラつかせる。監督からは「必要ない」とダメ出しも

Marco Margaritoff