メジャーリーグの試合中に退場処分を受けたフィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパー選手が、グラウンドから去り際に、観客による拍手喝采を浴びる一幕があった。
試合を中継するNBC Sports Philadelphiaは、公式X(旧Twitter)に当該シーンの動画を投稿し、「ブライス選手は正しいことをして退場となった」とつづっている。
このシーンが起きたのは9月28日のパイレーツ戦。
3回に打席に立ったハーパー選手は、相手投手の投球に振りかけたバットを止め、フォアボールを確信してすねの防具を外していた。しかし、三塁塁審は空振りと判定し、ハーパー選手はスリーストライクでアウトになったとBleacher Reportは伝えている。
その判定を聞いたハーパー選手は、不満を爆発させながら三塁塁審の方に向かっていき、激しく抗議。三塁塁審に退場を宣告された。
ハーパー選手がベンチの方向に歩いていくと、ベンチ裏のフィリーズファンからはスタンディングオベーションで拍手喝采。声援に応えるように、ハーパー選手は身につけていたヘルメットを観客席に投げた。
Philadelphia inquirerによると、ヘルメットは10歳の男の子の手に渡り、ハーパー選手からの申し出で、サインもプレゼントされたという。
一連のシーンを収めたNBC Sports PhiladelphiaのX(旧Twitter)の投稿には、ハーパー選手に対する同情や抗議を支持する反応が寄せられた。
ハーパー選手は試合後のインタビューで、「正しくあろうとすることで、私はまたも罰金を課されるだろう」とコメントした。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
退場させられたバッターが拍手喝采を浴びる。審判に猛抗議「正しいことした」と中継メディア