体重190キロの「ロボコップ」、深夜のNY地下鉄を見回る。駅の安全対策で市が導入

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ロボコップがニューヨーク市の地下鉄に現れた。

その名もK5。テクノロジーによる市民の安全や駅のセキュリティ向上などを目的に、深夜から朝方にかけて構内をパトロールする。

ニューヨーク市のエリック・アダムス市長が9月22日の記者会見で発表した。

USA TODAYによると、K5は身長約160センチ、体重約190キログラム程度。

会見によると、K5はタイムズスクエア駅で深夜から朝6時まで稼働。2カ月試験導入され、その期間は警察官が常に同行するという。

最初の2週間で駅の構造を学習し、ホーム以外の駅の主要エリアをパトロールする。その際に映像を記録し、緊急時や犯罪の発生時に確認することを目的としている。

アダムス市長は、映像のみで音声は記録されず、顔認証はされないと説明。

「K5には押すと直ちに係につながるボタンがあり、関連の質問や犯罪の報告など駅の利用者が必要に応じて24時間使える機能が備えられている」とも付け加えた。

K5(左)

K5の役割については「犯罪の抑止力としての可能性があり、少なくとも今後のテクノロジー使用における最善の方法を学習するために機能する」と述べた。

記者から試験がうまくいった場合の導入台数について聞かれた市長は「第一にコスト面で効果的だ。1時間9ドル(約1330円)で、最低賃金よりも低い。費用がかかるのは作動している時だけ」とコスト面でのメリットを強調。

K5はリース契約で、「トイレ休憩も食事休憩もない」と費用対効果に期待できると回答した。

その一方でUSA TODAYによると、K5はフル充電の状態での稼働時間が2時間半~3時間で、充電に20~30分を要する。

2カ月の試験導入後に効果測定し、継続するかや規模の拡大を検討するという。

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