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9月10〜16日は自殺予防週間です。
夏休みが終わる8月末から9月初めは、子どもの自殺リスクが特に高まる時期で、なかでも9月1日は18歳以下の子どもの自殺が最も多い日といわれています。
また、2022年には、年々増加傾向にあった小中高生の自殺者数が514人となり、過去最多となりました。
若者の自殺が深刻な社会問題となっていることを受け、若者自身に自殺問題を「自分ごと」化してもらうことを目的とし、学生を対象とした「いのち支える動画コンテスト2023」(主催/いのち支える自殺対策推進センター)が開催されました。
コンテストには全国から計138作品の動画アイデア(絵コンテ)の応募があり、優秀賞に選ばれた作品を学生自身が動画化。完成した4作品が公開されました。
~自分のこころを守る~「セルフケア・SOS部門」
(齋藤真衣子 筑波大学大学院生)
<作品に込めた想い>
つらい時の対処法として、「相談しよう」と書かれることが多いかと思います。
相談することは大事な反面、自分の状況や気持ちを言葉にすることは意外と難しく、どのように話せば良いか分からず抱え込んでしまう方もいるかと思います。そんな時、「うまく話せなくても、打ち明けてみよう」と一歩を踏み出せるような作品を作りたいと考えました。
誰かに話してみることで、問題は解決しなくても気持ちが軽くなったり、新たな考え方に気づく機会になると言われています。周りの方でも相談窓口でも、誰かに話してみるきっかけになればと思います。
(木下望有 多摩美術大学2年生)
<作品に込めた想い>
日々積み重なっていく不安や悩みを自分の内だけに溜め込んでしまい、つい下を向いてしまう…そんな時、向き合ってくれる友達の存在が前を向かせてくれたことがあり、気持ちが晴れたことがあります。自分で自分を追い詰めてしまう人に、誰かにその悩みを伝えてみることの大事さを映像にできたらと思い、制作しました。
~死にたい気持ちを抱えた友達を支える~「ゲートキーパー部門」
(愛純百葉 佐賀県・高校1年生)
<作品に込めた想い>
今回、「あなたの勇気で支えてほしい」を制作させていただきましたあすみももはです。私は昨年初めて脚本監督をして短編映画を撮りました。そんな時に、この「いのち支える動画コンテスト」を見つけて、私になにか力になれることがあればという気持ちで応募させて頂きました。
同世代の子が自殺をするニュースなどが流れて来た時にすごく辛い気持ちになります。なので私の作った動画で少しでも自殺を予防できればいいなと思ってます。この動画では、誰も傷つかないようにと気をつけながら絵コンテを書かせて頂きました。みんな1人では生きていけないので、なにかあれば誰かを頼って生きて欲しいというメッセージが伝わったらいいなと思っています。
(山下真愛・下出 遥華 金沢工業大学大学院生)
<作品に込めた想い>
私たちは、自殺願望を抱えたことがある2人です。
この作品には、実体験をもとに、“笑っている人でもしんどい思いをしている場合があることを知って欲しい”というメッセージを込めました。心がしんどい時でも、周りに迷惑をかけたくない…という思いで、いつも笑顔でいられるんです。
しかし、周りの人からは、いつも元気だね!悩みとかなさそうだよね!と言われます。そして、私は元気なのか…と、心が壊れていくのを無視して自分を追い詰めるという負のサイクルに陥ってました。
笑っていても、心が泣いていることに気がついてくれれば、どれだけ救われたことか…と思います。なかなか、笑っている人の心のうちを正確に読み取るのは難しいと思います。しかし、笑っている人でもしんどいのかもしれないということを頭の片隅に置いておいてください。それだけでも、救われる命があります。
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生きるのがつらいと感じたり、悩みや不安を抱えて困っているときには、以下のような気軽に相談できる場所があります。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
みんなで考えよう「自殺」のこと。動画で伝える子ども・若者の自殺対策