【紅葉・2023年】見頃の時期はいつ? 京都・東京・北海道など全国予想。一部では平年より遅い可能性

紅葉の見頃予想マップ

2023/09/07 12:05 ウェザーニュース

全国的に厳しい残暑が続いていますが、富山県の室堂平など標高の高い山では徐々に色付きが始まってきています。北海道の大雪山旭岳は9月20日頃から、室堂平は9月23日頃から見頃となる予想で、いよいよ今年の紅葉シーズンが始まります。

ウェザーニュースでは、この夏の天候などをもとに2023年の紅葉見頃予想を発表しました。全国の紅葉名所の見頃日を確認して、紅葉狩りの計画にお役立てください。

■ポイント■

・一部の色付きに遅れも、広範囲で見頃は平年並

・東北や北陸で高温や少雨が葉の状態に影響

・晴れた日の放射冷却で葉の色付き進む

一部の色付きに遅れも、広範囲で見頃は平年並

葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなります。

今秋は11月にかけて全国的に平均気温が高い傾向となりますが、東日本や西日本を中心に晴れる日が多くなるため、朝晩は放射冷却により冷え込みます。葉が色付くために必要な気温低下が見込めることから、今年の紅葉は平年並の見頃となるところが多い予想です。

ただ、平年10月に見頃を迎える名所など、一部ではやや遅い見頃となる可能性もあります。

東北や北陸で高温や少雨が葉の状態に影響

夏の天候は葉の育ち具合や傷み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えます。今夏は北日本を中心とした記録的な猛暑や、台風6号、7号の影響が懸念されました。

そこで、スマートフォンアプリ「ウェザーニュース」を通じて8月24~25日に葉の状態を調査し、全国1,350人に回答をいただきました。全国的な傾向としては葉への大きな影響はなく、今年も鮮やかな紅葉が期待できそうです。

ただ、東北や北陸では今夏の高温や少雨の影響で葉の色や形が昨年よりも悪い傾向でした。全体の見栄えを損なうほどではないものの、一部に影響が出る可能性があります。四国では昨年雨が少なく一部で見栄えが損なわれたところがありましたが、今年は雨が多かったため葉の状態が昨年よりも良い傾向で、美しい紅葉が期待できそうです。

晴れた日の放射冷却で葉の色付き進む

葉が鮮やかに色付くためには、夏の天候だけでなく秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。

今秋は全国的に天気が周期変化し、特に10月から11月にかけては東北南部、東日本、西日本で晴れる日が多い予想です。葉が鮮やかに色付くために必要な日差しや雨、朝晩の冷え込みが十分に見込まれるため、鮮やかな紅葉が期待できます。

ただ、今週は台風13号が本州に接近し、関東や東北、北陸で影響を受ける可能性があります。また、10月前半にかけて本州付近に台風が接近するおそれがあります。台風の影響次第では9月中旬〜10月に見頃を迎える高い山を中心に紅葉の見栄えや名所へのアクセスに影響が出る可能性があるため、随時最新の情報をご確認ください。

※ 見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで

※ 見頃の平年:2004年から2022年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日から落葉が始まった日の平均

※ 天候の平年:1991年〜2020年の過去30年平均

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