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アメリカ・アラスカ州で有名な「太ったクマ」を見ようとライブストリーミングに集まったネットユーザーたち。カメラがとらえたのは、クマではなく、道に迷ってしまったハイカーだった。
アラスカ州のカトマイ国立公園・ 保護区では、毎年「一番太ったクマ」を選ぶコンテストが行われており、ファンも多い。クマは夏の間、冬眠に備えて体重を増やす必要がある。その様子をライブストリーミングで伝えるために、敷地内には「Bear Com」と呼ばれるカメラが設置されている。
9月5日に撮られた映像で、濃い霧の中に現れたのは、クマではなく一人の男性。ずぶ濡れで、腕を組んで体を抱きしめる姿からは凍えている様子がうかがえる。
音声ははっきりとは聞こえないが、男性はカメラに向かって何か話しかけている。
これを見ていた視聴者は、すぐに何かがおかしいと気づいた。BBCによると、男性の唇の動きから「迷った」や「助けて」という言葉が聞き取れたと考えた人たちもいた。
ある視聴者は「カメラに苦しんでいる人が映っている」とコメントし、他の視聴者の数人がライブストリームを提供するExplore.orgに連絡を入れた。
カトマイ国立公園の自然保護官は現場に駆けつけ、無事に男性を保護。その場所は、携帯電話も通じないエリアだったという。
国立公園の広報担当者は、ワシントン・ポストの取材に対し、「公園は捜索救助隊を派遣し、風雨が強く視界の悪い状況でハイカーを発見した」とコメント。ハイカーの男性に怪我はなかったという。
救助が行われている間、Explore.orgの担当者は、カメラの機能にあった録音メッセージを使って、男性にその場でじっとしているように伝えた。
カメラは公園の観光案内所から3キロほどのところにあったが、「まるで別世界のように感じるかもしれない」という。Explore.orgの担当者は、「標高が高くなるにつれて天候は急速に悪化するため、自分の位置を把握するのは本当に困難なこと」だと説明している。
※この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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