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サザンオールスターズの桑田佳祐さんが新曲「Relay〜杜の詩(リレー〜モリノウタ)」で、東京・神宮外苑の再開発に対して疑問を投げかけ、美しい杜を守ってほしいという思いを伝えた。
「Relay〜杜の詩」は、サザンオールスターズの3カ月連続の新曲配信『サザン2023三部作』の完結編だ。
桑田さんはこの新曲を、9月2日に放送されたレギュラーラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(TOKYO FM)で初オンエア。
曲を流した後、タイトルに起用した単語「Relay」について「つなぐ、引き継ぐ、中継する、伝達するなどの意味で使われている」と説明し、次のように語った。
「いわゆる神宮外苑再開発という問題がありまして、私もぼやっとしていてよく知らなかったんですけれど、実は3月にお亡くなりになりました坂本龍一さんが色々提示していただいたことがいっぱいあるんですけれども、この問題も、そういう一つの問題のことなんですけれど、それを受け止めて作った曲と言っていいと思うんですけどもね」
「神宮外苑というのは、サザンオールスターズもおかげさまで45年間ビクタースタジオで音楽を作ってきて、この界隈には大変思い入れがありまして。言い換えればふるさとのような場所なんでございまして」
「この問題を坂本さんがお亡くなりになって、いろんな報道を見て、私もあそうなのと思ったんですけれど、それで私なりに調べてみて、あれ、なんか非常にもったいない気がするなという風に思って、この歌詞にしました」
桑田さんは、今は時間がないので詳しい説明はしないとしたものの「この歌詞の中に想いは詰め込んだつもりでございます」と述べた。
「Relay〜杜の詩」の歌詞の一部には次のようにつづられている。
「誰かが悲嘆(なげ)いてた 美しい杜が消滅(き)えるのを Ah…」
「地球が病んで 未来を憂う時代に 身近な場所で何が起こってるんだ? ここに集って音楽(おと)を紡いだスタジオ(場所) 歌がある」
「麗しいオアシスが アスファルト・ジャングルに変わっちゃうの?」
「未来の都市が空を塞いで良いの? 我が身(日本)を映した鏡のような月を ピアノの音色(おと)が今も胸に響く コミュニケーションしようと」
「この杜(ここ)が好きだよ」
桑田さんは番組のエンディングでも改めて「我々が音楽を作ってきたビクタースタジオの本当に周辺、身近な場所で自分にとっても本当に大切な故郷を想って作った曲です」と述べた。
音楽家の坂本龍一さんは亡くなる直前に、東京都の小池百合子知事らに送った手紙で「目の前の経済的利益のために、先人が100年をかけて守り育ててきた貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではありません」と訴え、神宮外苑の再開発の見直しを求めていた。
さらに、作家の村上春樹さんも6月、TOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」で再開発計画への反対を表明した。
他にもミュージシャンの細野晴臣さんやUAさん、鶴田真由さんも再開発計画に対する懸念や、神宮外苑の緑や生物多様性を守ってほしいという想いを訴えている。
神宮外苑再開発では、すでに神宮第二球場の解体や低木の伐採が始まっており、事業者は9月に30本の高中木の伐採を始める予定としている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
サザンオールスターズ桑田佳祐さん、神宮外苑再開発に疑問「アスファルト・ジャングルに変わっちゃうの?」