近年のロボット技術の進歩はめまぐるしいものがあります。最近ではドローンのように飛んだり、歩いたりすることができる「自動走行ロボット」をカルフォルニア工科大学が発表しました。このロボットについて海外メディア「techxplore」が解説しています。
*Category:テクノロジー Technology *Source:techxplore,caltech
カルフォルニア工科大学が発表した「M4」というロボットは形状を変化させることができます。このロボットには4つの車輪が付いていて状況に応じて「車のように走る」「車輪がローターに変わって飛ぶ」「2つの車輪で立って障害物をのぞき込む」「車輪を足のように使って歩く」「2つのローターを使って急な坂道を2つの車輪で駆け上がる」などのことができます。
M4の魅力は目の前の地形に応じて最も効果的な運動形態を選択することができることです。例えば、最初は最もエネルギー効率の良い4輪で進みます。
そして、前方に4輪走行では超えられない池などがあった場合は車輪をローターに組み替えて飛び越えることができるのです。
また4つの車輪のうち2つが折り畳まれ、その中にあるプロペラが上向きに回転しバランスをとり立ち上がることもできます。将来的な進化により、M4は車輪付きロボットでは苦労するような壊れた地形でも効果的に歩くことができるようになるかもしれません。
M4プロジェクトの目的は「幅広い明確な運動モードを備えた並外れた移動能力を示すシステムを設計することで、ロボット運動の限界を押し広げること」だったようで開発チームはその目標を達成できたと考えています。
さらにM4は自律走行機能を備えており、複雑な環境をどのようにナビゲートするのが最適かを自分で判断することができます。そのため、負傷者の病院への搬送から他の惑星の探査まで、幅広い応用が可能であると期待されています。
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プロペラに変形する車輪を搭載した自律ドローン「M4」が万能すぎる