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年齢を重ねていくと、自分の老後はまだ先でも、高齢になった親を持つ人も増えてきます。終活には、断捨離やエンディングノートの作成にとどまらず、保険の見直しや持ち家の処分なども含まれます。2010年に「新語・流行語大賞」にノミネートされ、2012年にはトップ10にも入るなど、身近な取り組みになってきています。
親に期待する終活について、終活情報サイトを運営するクリエイトアソシエが、40歳以上の男女500人にウェブアンケートを実施し、7月25日に発表した。
高齢になっていく親に「終活を始めないの?」とはなかなか切り出しにくいかもしれません。しかし、終活をしなかったがために、いざという時に子どもに困難が降りかかることにもなりかねません。
複数回答で「自分(または配偶者の)親にやって欲しい終活」について尋ねたところ、ダントツ1位が「部屋の片付け・不要品処分」(42.2%)でした。
日頃の掃除や整理の延長で気軽に取り組める活動ですが、気力と体力が必要になります。家が大きかったり、簡単に物を捨てられなくて物持ちが良かったりすると、親が亡くなった後、残された家族は大きな負担を強いられることになります。
次いで「遺書を書く」(28.4%)、「資産管理・資産運用」(27.8%)と続きました。これらは家族にとっては安心につながりますが、親にはなかなか相談しづらい内容かもしれません。
終活ブームが起きた当初は「80歳以上の高齢者がするもの」という印象を持つ人が多かったようです。今回のアンケートでは、始めるのに最もふさわしい年代についても質問しています。
「60代」と答えた人が36%でトップだったものの、「50代」と考える人も30.4%いました。次いで「70代」が19.2%で、「40代」と答えた人も8.8%いました。
終活の若齢化が進んでいる理由として、コロナ禍によって若い人でも「いつ何が起きるかわからない」と不安に感じることが増えたからということもあるようです。
「80代以上」を選んだのは2.6%にとどまりました。
「やってみたい終活」「実際にやっている終活」の問いへの答えは、親に期待することと同じ「部屋の片付け・不要品処分」が58.2%で1位でした。
次に多かったのが、「パソコン・スマホのIDパスワードの管理」(33.6%)でした。「資産管理・資産運用」(33%)、「エンディングノートを書く」(26.2%)、「遺言書を書く」(24.6%)、「生命保険・医療保険の見直し」(23.8%)と続きました。
「趣味を見つける」と答えた人も14%いました。今は仕事をバリバリしている人も、退職後の時間をどう有意義に使うか漠然とした不安を抱えているのかもしれません。
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親にやってもらいたい終活は?遺言書や「介護施設の検討」を抑えたダントツ1位が納得の回答だった(調査結果)