トロント・ブルージェイズに所属するジョージ・スプリンガー選手が通算55本目の先頭打者ホームランを放ったことが話題に!! 一打席目から炸裂する勢いはチーム全体の雰囲気をよくして試合の流れを作る力を秘めているので、相手チームからすると恐怖の存在となりますね。この記事では先頭打者ホームランを放った試合の背景とスプリンガー選手のプロフィールをお届けしながらその快挙に迫ります!
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ブルージェイズの本拠地でもあるロジャーズ・センターで、6月25日(日本時間26日)に行われた試合。対戦相手はオークランド・アスレチックス。ブルージェイズの先発は菊池雄星投手でした。1回表を抑えた後のスプリンガー選手のホームランで、雄星投手はその後の投球が楽になったことでしょう。
スプリンガー選手は、アスレチックス先発のルイス・メディナ投手のカウント1-0からの真ん中に入ってきた直球を狙いに行きます。投球の速度は96マイル(約155キロ)。打球は左中間スタンドに飛び込む11号ソロホームランとなりました。これで1点先制!! ブルージェイズの攻撃に火がつきます。
相手チームのミスがあったりチャンスをモノにできたり、試合の流れをつかんだおかげで順調に得点を重ねていったブルージェイズ。この日のスプリンガー選手の成績は3打数2安打2打点2得点1四球でした。雄星投手も7回を投げて2安打1失点2四球8三振という成績で今季7勝目。守備と攻撃のベストバランスで勝利に結びつけることができました!!
1番バッターであるスプリンガー選手は先頭打者ホームランを代名詞としていますが、その数なんと通算55本。今まで54本でアルフォンソ・ソリアーノ選手と並んでいましたが、今回のホームランで一歩前に出ました。歴代1位はリッキー・ヘンダーソン選手の81本ですが、スプリンガー選手はそれに次ぐ歴代2位となっています。
1989年9月19日生まれの33歳でアメリカ・コネチカット出身。高校時代は野球の他にもサッカーをやっていて、両方で高い身体能力を発揮していました。高校卒業後にツインズから指名を受けるも大学進学を選んで進学し、大学卒業後の2011年にアストロズに入団します。
メジャーデビューを果たした後はチームの主力として活躍!! 1番打者として出場して結果を出していたのでリードオフとしての活躍が期待されるように。そして2017年の活躍がすごい! 初回先頭打者ホームランを計9本放って球団記録を作ります。オールスターゲームに出場してシルバースラッガー賞を獲得したり、チームを史上初のワールドチャンピオンの座に導くなど大活躍をしてMVPにも輝きました!
運動していればケガの悩みはつきものですが、スプリンガー選手も例外ではありません。ブルージェイズに移籍後の2021年は複数回のケガにおそわれ78試合のみ出場となりました。それでも8月には2週連続でアメリカン・リーグの週間MVPを獲得しています!
スプリンガー選手は子供のころから吃音で悩んでいたといいます。いじめにあったこともあったそうですが、メジャー昇格後にやっとその事実を受け入れることができました。現在は吃音の子供たちを支援する団体のスポークスマンを務め、同じ悩みを持つ人たちに勇気を与える存在に。
スプリンガー選手はどのようにして吃音を受け入れていったのでしょうか? 専門家によるセラピーを受けてもひどくなる一方で、野球をやっている時だけは言葉に詰まることがあまりないと気づきました。「野球が自分らしくいられるようにしてくれた。野球のおかげで人に本当の自分を見てもらえるようになった。」とのちに語っているように、スプリンガー選手にとって野球との出会いは大きいものだったんですね。
野球で活躍するとインタビューの機会が多くなりますが、自分を受け入れられるようになってからは積極的に挑み、逆にどもった自分を見てほしいとコメントしています。そこには同じ吃音に悩む人が勇気づけられるかもしれないという思いがありました! ここまでたどり着くまで苦しい思いをしてきたスプリンガー選手の思いは多くの人に伝わっていることでしょう。
スプリンガー選手の活躍を見てきて、夢中になれるものがあるってすばらしいと感じました。これからもファンを楽しませると同時に勇気づけてくれる存在であり続けることでしょう。次の先頭打者ホームランはいつなのか目が離せませんね!
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