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性に多様性があるということを社会全体でどのように理解を進めていけるのか。それが、21世紀の女子大学のミッションであると考えますーーー
6月23日、津田塾大学が2025年度入試よりすべての学部、大学院研究科でトランスジェンダー学生の受け入れを行うことを発表した。
津田塾大学は女性の高等教育をめざす私塾日本初の私立の女子高等教育機関「女子英学塾」として1900年に設立。創立者の津田梅子さんが掲げた「男性と協同して対等に力を発揮できる女性の育成」を目指す教育姿勢を取っている。
この取り組みを始めた背景には、時代の要請に応え、新たな道を開拓していく女性を育成するための同大学の基本方針“Tsuda Vision 2030”のモットー「変革を担う、女性であること」を推進し、多様な価値観の共生を目指す社会の構築に貢献することが挙げられるという。
受け入れにあたり、後に学生生活上の支障が発生しないよう、要望に応じて当該志願者と面談。また、出願資格の確認(出願申出書に基づく性自認が女性であることの確認)を行うという。
同大学はホームページで「性に多様性があるということを社会全体でどのように理解を進めていけるのか。多様な女性のあり方を包摂していく過程で、自らの力量を信じて真摯に前進していけるよう支援していく。それが、21世紀の女子大学のミッションであると考えます」と強い姿勢を表している。
トランスジェンダー学生の受け入れを行なっている大学は、津田塾大学だけではない。
国立の女子総合大学「お茶の水女子大学」は、2020年度からトランスジェンダー学生(出生時に割り当てられた性別が女性以外で性自認が女性である人)の入学を認めている。
また、日本最初の総合的な女子高等教育機関の学校「日本女子大学」も2024年度4月入学者より、トランスジェンダー学生(出生時に割り当てられた性別が女性以外で性自認が女性である人)の受け入れを行うことを2020年に発表している。
現代の多様性がある社会に合わせて、多様な女性が学ぶ権利を与えるという女子大学の在り方に大きな動きが広がっている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
津田塾大学がトランスジェンダー学生の受け入れを発表。「21世紀の女子大学のミッションである」。他の女子大は?