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株式会社オロはITや広告・コンサルティング業といった知的サービス業に従事する18歳から29歳のいわゆるZ世代の若者906人に「残業時間」に関する実態調査を実施し、6月22日にその結果を発表した。
若者世代が残業や仕事に対してどのように考えて向き合っているのか。調査結果から傾向が見えた。
はじめに、「新しい職場での残業時間の有無を気にするか」の質問に対しては、82.3%が「とても気にする」「少し気にする」と回答した。Z世代の多くが、職場を選ぶ際に「残業時間の有無」を重視することが伺える。
新しい職場での残業時間の有無を「気にする」と回答した人に「新しい職場で残業があるかないかを気にする理由」を質問。
すると、「プライベートの時間が減ってしまうから」が77.4%と最も多く、次いで、「決められた時間以上に働きたくないから」39.1%、「残業規制が整っているかで健全さがわかるから」24.3%、「残業手当が欲しいから」24.0%となった。
回答したZ世代の多くが「プライベートを重視する」傾向が強いようだ。
次に、「残業時間が多いか少ないか」を質問したところ、「多い」が25.9%、「少ない」が44.3%、「どちらでもない」が29.8%という結果になった。
「残業がない、もしくは少ない分、自由な時間を何に使っていますか?」と尋ねたところ、最も多かったのは、「趣味」で、66.0%、次いで「睡眠・休息」が61.2%、さらに、「家族や恋人と過ごす」が42.0%、「家事」30.8%と続いた。
「趣味」や「家族や恋人と過ごす」時間に充てたり、「自主学習」や「スクール」など自身のスキルアップのための時間に充てたりと、残業が「ない」、もしくは「少ない」ことで出来たプライベートの時間を各々有効活用していることが明らかになった。
「あなたの会社では残業の削減対策としてどんな取り組みをしていますか?」という質問に対しては、40.8%が「実労働時間の把握」、31.5%が「休日労働した場合の代休の付与」、21.9%が「ノー残業デー、プレミアムフライデー等の導入」と回答し、それぞれの会社で様々な取り組みが行われていることが分かった。
「早く帰宅できるように実践していること」を尋ねたところ、1位が「仕事の優先順位をつける」で55.3%、2位が「スケジュール管理を徹底する」で33.6%、次いで「できない仕事は断る」が21.4%、「業務を効率化する仕組みを考える」が19.2%という結果になった。
「優先順位をつける」、「スケジュール管理の徹底」、「業務を効率化する仕組みを考える」など仕事の効率化のために自身でさまざまな工夫を行なっていることが分かった。さらに、「できない仕事は断る」や「今日は⚪︎時に帰ります、と先に伝えておく」など、Z世代は、時には毅然とした態度をとることも必要だと考えていることが読み取れる。
「残業規制に対してどう思いますか?」という質問に対し、「そう思う」と回答した割合が多かったのが、「仕事とプライベートのメリハリがつく」が66.1%、「時間管理の意識が高まる」が62.8%、「家族や友人が安心する」が60.3%などととなっている。
一方、残業規制に対して「そう思わない」の回答の割合が多かったのは、「残業しないとやる気がないように思われそう」が59.5%、「企業としての競争力が損なわれる」が59.3%「社員の成長スピードが落ちる」が54.9%などである。
このことから、Z世代はやはり、仕事とプライベートをはっきりと分け、「プライベートを重視」していることが判明した。同時に、残業規制によって企業や個人が不利益を被ることは無く、残業規制をポジティブに捉えていることが分かった。
古いと思う「仕事に関する価値観」上位3つを尋ねたところ、1位が「上司より先に帰ってはいけないという暗黙のルール」で82.8%、2位が「新人は誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰る」で79.9%、3位が「残業時間は長い人ほど頑張っている」で71.7%という結果になった。
さらに、「仕事のためなら残業も、土日出勤もいとわない」が69.8%、「大事なプレゼンの前は朝まで徹夜する」が69.6%、「プライベートが充実している人は仕事をさぼっている」が69.3%、「フレックス制でも朝10時以降に出社する人は怠惰だ」が66.7%などと続いた。
これらの結果から、Z世代はプライベートを重視し、仕事に対しては、勤務時間内でいかに効率的に仕事をするか、を重視していることが分かった。つまり、「働く時間(量)より質」という価値観を大切にしていると言えそうだ。
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若者世代は残業をどう思ってる?「古い」と感じる価値観の第1位が超納得だった【調査結果】