今年の夏は、非常に癖の強い作品が公開を控えています。幼少の頃の思い出を変な映画で上書きされたくない方は注意して下さい。というのも、くまのプーさん、それにアルプスの少女ハイジがホラー映画としてスクリーンにやってくるのです!
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くまのプーさんといえば、皆さん思い浮かべるのはディズニーのキャラクターではないでしょうか。まるまるとした愛らしい体型、黄色い身体に赤い服、そのイメージを定着させたのは間違いなくディズニーの功績です。
しかし今年公開の映画では、そんなかわいいプーさんはどこへやら。野生を取り戻し、人間を襲う化け物と化します。もうハチミツなんていらない。欲しいのは人の血なのです。
予告編が公開された当時から、「プーさんがホラー映画化!?」と話題になりました。それがコチラ。
「こんなプーさん見たくなかった」と、スタジオジブリの鈴木敏夫監督に言わせてしまうような作品。
なぜか公開前から既に続編の製作が決定していたりと、色々ツッコミどころが多いのですが、とにかく凄いのはプーさんのインパクト! まず頭身がクマのそれじゃありません。
プーさんはディズニーのイメージが強いですが、別にディズニーが著作権を持っているわけではありません。原作はA.A.ミルンという作家が書いた児童書で、その著作権は法律により95年間保護されてきました。
しかし2022年にはついにその期間も終了したため、くまのプーさんというキャラクターは誰でも使えるパブリックドメインとなったわけです。
この映画は、プーさんにとっての一番の親友、クリストファー・ロビンが成長して、成人した後のお話です。でもこの設定、どこかで聞いたことがありませんか?
そう、ディズニー製作の実写映画『プーと大人になった僕』です。あれは幼い頃の純粋な心を思い出させてくれる感動作でしたが、本作ではプーとクリストファー・ロビンは捕食者と獲物の関係。感動を上書きされないように注意が必要です。
モフモフのプーさんを思わず抱きしめたくなる映画です。
くまのプーさんはいくつかシリーズが出ていますが、「プーさんとおおあらし」というエピソードはディズニー屈指の怖いシーンとして知られています。
大雨が降る中、眠りに落ちたプーさんが見る悪夢。そこに出てくる架空の生物「ズオウとヒイタチ」が、プーさんをあの手この手で痛めつけるんです。歌われている曲も不協和音が混じっていたりと、かなり不気味。
ちなみにディズニーランドの「プーさんのハニーハント」も、一部このシーンがモデルになっています。
『プー あくまのくまさん』は6/23公開です!
スイスの児童文学が日本でアニメ化されて大ヒット。今もなお語り継がれる名作アニメ「アスプスの少女ハイジ」ですが、今度のハイジは18禁! 仲間を殺され、復讐に燃える少女のバイオレンスアクション映画が『マッド・ハイジ』です。
アニメで見た牧歌的な雰囲気は消え失せ、殺伐としたムードが漂うこの映画。結構グロテスクなシーンが多そうです。
詳しい内容は分かりませんが、予告編の時点で2人とも殺されています。
独裁国家となったスイスではチーズの製造が禁止されていましたが、闇市場でチーズを売って稼いでいたペーターが公衆の面前で処刑。おじいさんも山小屋ごと爆破されたとのこと。そこでハイジが復讐のために国家を打ち壊そうとする流れのようですね。
基本的に大物俳優は、物好きでもなければこういった類の映画には出演しません。しかし本作には、『パイレーツオブカリビアン』(イアン・マーサー役)にも出ていたデイヴィッド・スコフィールドや、『スターシップトゥルーパーズ』のキャスパー・ヴァン・ディーンなど有名な俳優の名前も!
本作は18禁となっていますが、暴力的なシーンだけを理由に未成年の視聴を制限されることはあまり無いんです。つまり、グロテスクさ以外にも色々と倫理に反するシーンが含まれている可能性が。映画館に見に行く際は注意が必要です。
この映画は、スイス本国であまり受け入れられていない様子。映画に使うスイスの伝統衣装を、「そんなことに使わないでほしい」と服飾店が販売を拒否したり、脚本家が本作の製作を理由に不当解雇されて裁判を起こしたりなど、なんだか映画以外の部分で色々と問題が起こっていたようです。
『マッド・ハイジ』は7/14公開です!
プーさん、ハイジを見て育った人や、特別な思い入れがある人は、ちょっとこれらの映画に抵抗感を覚えるかもしれません。でも映画を見たからと言って思い出が汚されるわけではありませんので、これは別物と割り切って楽しむのもいいかと思います!
ちなみに童話のホラー化はどんどん計画されているみたいで、次はピーターパンが狙われているようですよ。楽しみですね。
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思い出が悪夢に塗り替えられる!? プーさんにハイジ。ホラー化していく作品を紹介!!