日本ではシェア率で優勢なiPhoneシリーズですが、世界的にみると多数派はAndroidユーザーです。しかし最新の調査で、シェアが比較的拮抗していた米国においても、iPhoneへ乗り換える人が徐々に増加しているという調査結果が登場しています。
*Category:テクノロジー Technology *Source:Apple insider(1) ,(2) ,CIRP(1) ,(2)
米テックメディア「Apple insider」によると、ここ10年で、AndroidユーザーがiPhoneに乗り換える傾向が強まってきているとのこと。同メディアは今回、CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)による詳細な調査を取り上げています。
CIRPによると、現在のユーザーベースでは、iOSとAndroidのユーザーは、スマホを変える際に、90%以上のユーザーが同じOSを使い続けているとのこと。しかし、Androidのユーザー維持率が91%なのに対し、iOSは94%とやや高い数字を示しています。
さらに調査では、AndroidがiPhoneユーザーを獲得することにかなり苦戦しているのに対し、iPhoneのほうがAndroidユーザーの乗り換えを誘う能力が圧倒的に高いことが分かりました。
以下のグラフは新規iPhone(iOS)ユーザーと、新規Androidユーザーの乗り換え元のOSを示すグラフです。
このグラフでは、直近の1年間でiPhoneを購入した人のうち、約14%が以前Androidスマートフォンを所有していたことがわかります。一方、Androidを購入した人のうち、iPhoneから乗り換えた人はわずか4%です。
CIRPは以前の調査で、AndroidからiPhoneに乗り換える人が増加している理由についても調査し、その結果を4つにまとめています。
AndroidユーザーがiPhoneに乗り換える理由
- 以前の携帯電話の問題:古い携帯電話は、老朽化、修理が必要、またはユーザーエクスペリエンスに影響を与える何らかの欠陥があるため、役に立たなかった。
- 新しい携帯電話の機能:より良いカメラ、より充実したアクセサリーオプション、より直感的なユーザーインターフェースなど、スマートフォンのより多くの、より異なる使い方を求めていた。
- コスト:新しいiPhoneを購入する際、予想していたよりも、あるいは同等のAndroidスマートフォンを購入するよりも安く済む可能性がある。
- コミュニティがつながる:iOSのiMessageやFaceTimeの利用など、家族や友人と一体化できるスマートフォンを求めていた
— 出典:CIRP
ほとんどの理由は想像の付くものですが、意外な点は、iPhoneへの乗り換えの理由の中に「コスト」が含まれていることです。コストが決め手となったユーザーは15%おり、「Apple insider」はこれについて「当初想定していた金額よりも安く乗り換えることができる案件を見つけたのではないか」と分析しています。
「新品のAndroidより中古のiPhoneが欲しい」というユーザーが少なからずいるというこの結果は、Appleの高いブランド性が強い武器になっていることを示しています。iPhoneがユーザーを魅了する本当の理由はスペックなどではなく、その揺るがないブランド性なのです。
オリジナルサイトで読む : AppBank
iPhoneに乗り換える人が多く、その逆が少ない理由