社会人になって一番のお楽しみはやはり給料日! しかし初めて給与明細を見た時に「支給額=手取額」ではないことに気がついた方も多いのではないでしょうか? 「何でこんなに引かれるの?」「税金は何となく分かるけど、この社会保険料って何?」と疑問に思った人もいるのでは? 今日はFPの筆者が社会保険料の概要と現役世代にも役立つメリットについてご説明します!
社会保険料とは健康保険料、介護保険料(満40歳から満65歳支払い義務発生)、厚生年金保険料、雇用保険料を合計したもののことを言います。それぞれの目的とメリットについて見ていきましょう!
会社員になると必ず加入する公的医療保険制度で、保険料は会社と従業員が半分ずつ負担します。入社時に保険証が交付されるので一番実感しやすい社会保険かもしれません。健康保険には医療費が3割になるだけではなく他にもこんなメリットが!
■高額療養費制度
1ヶ月にかかった医療費が高額になった場合、後から一定額が払い戻されるため大きな怪我や病気をしても医療費が少額で済みます!
■傷病手当金
ケガや病気で長期に渡り仕事を休んだ場合、給与のおおよそ67%が1年半にわたって保障!
■出産育児一時金
出産費用や出産に伴う休業補償で、出産育児一時金は2023年4月から42万円→50万円に増額されました!
会社員や公務員が加入する厚生年金保険は国民年金の上乗せ部分! 会社と従業員が半分ずつ負担します。「年金=老後」というイメージですが現役世代にもこんなメリットが!
■障害年金
ケガや病気で障害が残ってしまった場合「障害年金」が支給されます。健康保険の「傷病手当金」の支給期間は1年半ですが障害年金は終身年金!
■遺族年金
万が一あなたが死亡してしまった際、扶養していた家族に遺族年金が支給されます。今は独身でも将来結婚し家族を養う場合には心強い味方になるはず!
労働者が失業または解雇された場合、生活や雇用を安定させるために必要な給付を目的とした社会保険のことで「失業保険」とい言った方が分かりやすいかもしれません。この雇用保険は失業の時以外にもこんなメリットが!
■教育訓練給付
資格取得するための教育費の一部がキャッシュバックされます! 利用できる資格と条件についてはハローワークに照会することができるので、取りたい資格が対象になっているか事前にチェックしてみましょう!
■育児休業給付金
育児休業を取得した際の休業保障です。男女とも対象になる上、育児関係の制度は今後拡充される可能性もあるので、お子さんを希望されている方は情報収集しておきましょう。
「社会保険が引かれなければもっと手取りが増えるのに」と思う人も多いと思いますが社会保険はあなたの生活を裏から支えてくれる大事な制度でもあります。控除されている分、万が一の際は上手に利用できるように覚えておいてくださいね。
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【衝撃】「どうしてこんなに引かれるの?!」給与明細の「社会保険料」って何?
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