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俳優のエリオット・ペイジさんが、同性愛者であることを公表した後に、著名な俳優から「レイプする」と脅されたことがあると明かした。
ピープルのインタビューによると、この出来事は6月6日に販売予定のペイジさんの回顧録「ペイジボーイ」に書かれている。
ペイジさんは、2014年に同性愛者であることを公表し、その後2020年にはトランスジェンダーだとカミングアウトした。
ピープルで紹介された回顧録の抜粋によると、問題の出来事が起きたのは、ペイジさんが同性愛者であることをカミングアウトした後の2014年、ロサンゼルスで開かれた誕生日パーティーだった。
そのパーティーで、ある著名な俳優がペイジさんに対し「君は同性愛者なんかじゃない。そんなものは存在しない。ただ男性を恐れているだけだ」と発言。
「同性愛者じゃないってことをわからせるために、犯してやるよ」と言い放ったという。
数日後にジムで出くわした時、その俳優が「自分は同性愛者を受け入れないわけじゃない」と主張したので、ペイジさんは「そうですね」と返答したと述べている。
ペイジさんはインタビューで「似たようなことは、人生で何度も起きている」と語っている。
「多くのクィアやトランスの人々が、そういった問題にひっきりなしに直面しています。ただそれを話さず、大ごとにしない場合が多いのですが、実際のところ非常にひどいです」
ペイジさんは「犯してやる」と言った俳優の名前を本の中で明かしていないものの、パーティーで多くの人が彼の発言を目撃しており「本人は聞けば自分のことだと気づくだろう」とも述べている。
また、この出来事を本で書いた理由について「シスジェンダーと異性愛が圧倒的な環境で、我々がクソみたいな問題に絶えず対処しなければならない現実を伝えるため」と説明している。
ペイジさんは、性的マイノリティの人たちに対する攻撃は、この俳優の発言のような「あからさま」なものだけではなく「ちょっとしたジョーク」の中にも多数存在していると強調している。
ペイジさんは、2014年に同性愛者を公表した後、俳優のケイト・マーラさんと恋に落ちたことも回顧録で明かしている。
マーラさんは当時、映画監督で俳優のマックス・ミンゲラさんと交際していた。
しかしミンゲラさんはマーラさんがペイジさんへ気持ちを確かめることを受け入れ、マーラさんはミンゲラさんに「2人を同時に愛することができると思っていなかったけれど、可能だとわかった」と伝えたという。
さらに、ペイジさんはトランスジェンダーを公表した後の現在の生き方について「以前には決して感じられないだろうと思っていたような気持ちだ」と語っている。
「存在することが可能に、そして容易になりました。これまでの人生の中では、自分が存在していないように感じていた時期もありました」「本当に幸運だと感じています」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
同性愛者であることを公表した後「犯す」と脅された。俳優エリオット・ペイジが回顧録で明かす